41 ページ41
、
どうやら、店長が呼んでいるというのは
嘘だったらしい。
「なんか、疲れた顔してたから
行きたくないんじゃないかなって、
違ったらすみません」
ああ、そうか。私の隣にいたから
私のことをちゃんと見てくれていたんだ。
『はは、後輩に気を遣わせてごめんね。
でも、助かったありがとう』
私の言葉に森本くんはホッと胸を撫で下ろす。
『でも、森本くんまで行かなくてよかったの?』
「お疲れなら断ってもらって平気なんすけど
中野さんと、飲み直したいなって。
今日のお礼ってことで。だめっすか?」
"なんもしてないんですけどね"
と付け足す森本くん。
いやいや、私が来るまでも、そして今も
助けてくれたのにお礼をしない訳がない。
ただ、
『お酒は、飲まないけどいいかな?』
なんと無く、飲む気になれなくて
森本くんにはそれを了承してもらい
再び、今出たところの店に入った。
「だはっ!飲み直しっすか?
いつもんとこ丁度空いてますよー」
ジェシーくんが私たちの姿を見て
笑いながらよく座る、半個室へ通してくれた。
3090人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Runaaaaa | 作成日時:2021年5月29日 23時