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どうやら、店長が呼んでいるというのは
嘘だったらしい。







「なんか、疲れた顔してたから
行きたくないんじゃないかなって、



違ったらすみません」









ああ、そうか。私の隣にいたから
私のことをちゃんと見てくれていたんだ。









『はは、後輩に気を遣わせてごめんね。
でも、助かったありがとう』









私の言葉に森本くんはホッと胸を撫で下ろす。









『でも、森本くんまで行かなくてよかったの?』









「お疲れなら断ってもらって平気なんすけど


中野さんと、飲み直したいなって。
今日のお礼ってことで。だめっすか?」








"なんもしてないんですけどね"








と付け足す森本くん。
いやいや、私が来るまでも、そして今も
助けてくれたのにお礼をしない訳がない。







ただ、







『お酒は、飲まないけどいいかな?』







なんと無く、飲む気になれなくて
森本くんにはそれを了承してもらい
再び、今出たところの店に入った。







「だはっ!飲み直しっすか?
いつもんとこ丁度空いてますよー」







ジェシーくんが私たちの姿を見て
笑いながらよく座る、半個室へ通してくれた。

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作者名:Runaaaaa | 作成日時:2021年5月29日 23時

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