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松村くんが異動してきて一週間、




場所が変わっても




やはり仕事のできる彼は




次々と仕事をこなしていて




すぐにうちの支店での信頼も得た。


 




「北斗、馴染むの早いな」







『あ、こーち、お疲れ様』







同期で同じ支店の高地優吾が



私に話しかけてきた。






「あいつ、人見知りなんだけどな?


仕事モードっていうやつかな?


なんかすげぇわ」






こーちと松村くんはプライベートでも



仲が良いらしく




彼の異動も



支店長から聞く前にこーち伝いで聞いていた。






『へえー。



だからあんな笑顔なのか』






「あんな?」






『松村くんの笑顔って作り笑いっぽくない?』






私が自分の口角に指を当ててクイッと


持ち上げる動作をすると






「誰の笑顔が作り笑いだって?」





後ろから突然、彼の声がして






『おわっ』







びっくりして椅子から落ちそうになり




慌てて机に手をつきバランスを保った。

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作者名:Runaaaaa | 作成日時:2021年5月29日 23時

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