4 ページ4
、
松村くんが異動してきて一週間、
場所が変わっても
やはり仕事のできる彼は
次々と仕事をこなしていて
すぐにうちの支店での信頼も得た。
「北斗、馴染むの早いな」
『あ、こーち、お疲れ様』
同期で同じ支店の高地優吾が
私に話しかけてきた。
「あいつ、人見知りなんだけどな?
仕事モードっていうやつかな?
なんかすげぇわ」
こーちと松村くんはプライベートでも
仲が良いらしく
彼の異動も
支店長から聞く前にこーち伝いで聞いていた。
『へえー。
だからあんな笑顔なのか』
「あんな?」
『松村くんの笑顔って作り笑いっぽくない?』
私が自分の口角に指を当ててクイッと
持ち上げる動作をすると
「誰の笑顔が作り笑いだって?」
後ろから突然、彼の声がして
『おわっ』
びっくりして椅子から落ちそうになり
慌てて机に手をつきバランスを保った。
3090人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Runaaaaa | 作成日時:2021年5月29日 23時