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、
今のところ、本当に支障はない。
多少、噂されているが
それは事実とは逆の、私から好意を寄せてるという話で
彼の行動がそうさせたわけではないし、
何より、苦手意識を持ってたくせにおかしな話だが
…別に好かれてて嫌とかいう感情がないんだよね。
『んーそう思うけど、現在は』
「じゃあ、俺も支障きたさなきゃOKっすか?」
『え、なに社内恋愛の相談?』
別な社内恋愛禁止じゃないしいいんじゃない?
なんて呑気に考えていたが
「相談って言うより、
もちかけ、っすかね」
『はい?』
彼の発言は思ったよりも真面目な話のようだ。
持ちかけ?
恋愛の相談ではなく、恋愛の持ちかけ?
「はは、中野さん混乱してるって顔してます」
私を混乱させている原因の森本くんは面白そうに笑う。
『いや、だって』
「まー、つまりっすよ、
俺、中野さんのこと好きなんで
社内恋愛しませんかっていう」
私と、森本くんが社内恋愛?
「しません」
状況整理のためにお酒を飲もうとしたはずが
私の手からジョッキが消え、
誰かの手によってそのジョッキが強めに音を立てて
机に置かれたかと思うと
後ろから声がした。
「思ったよりベタ惚れっすね」
森本くんは私の後ろにいる人物をみて
苦笑いを浮かべる。
『ま、つむらくん?』
なぜ、一緒に飲みたくないと言っていた彼が
現在、ここにいるのか
このめまぐるしく情報が入ってくるこの状況を
私にわかりやすく説明をしてほしいと思うばかりだ。
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作者名:Runaaaaa | 作成日時:2021年5月29日 23時