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マダラの妹其ノ百三十七 ページ37

 
 
ぎゃあぁぁあぁぁあああぁぁぁあ…



「お」

「引っかかった奴いんのか…(哀れ目)」

「あれはなあ……(同情)」

罠を仕掛けて数時間。日が沈み辺りは暗闇が支配しているが、安全を確保出来る寝床でも探していたのだろう班が無様に引っかかった。

昼間に仕掛けた罠のある場所に近付くと、大量の涙やらなんやらの液体を撒き散らしている雨隠れの忍者三人組が見事掛かってた。

「おーおー こりゃあ綺麗に掛かったねぇ。想定通り過ぎてマジうける(笑)」

「目がァァァァ!!!」

「だずげでぐれ゙ェェェェ!!!」

「ぎゃああああ!!!」

サクッと縛り上げて荷物を物色。探しているとイズモが「こっちにあったぞ」と声を上げた。その手にはしっかりと"地"と書いてある巻物が握られている。

イエーイこれでクリアだあー!

「…こいつらどうすっか」

「巻物が手に入れば用はないし…その辺に転がしとけばいいんじゃん?」

「まあでも、念の為に木に縛っておこう。後から巻物を奪いにこられても面倒だからな」

イズモの意見に賛成し、拠点から離れた手頃な大きさの幹に三人をぐるぐる巻きにしておく。最後にしっかりと気絶させて。

「じゃ、巻物手に入ったんだしよ このまま塔まで行っちゃわね?」

「だが夜に行動するのは危険だろ。ここにはヤバい動物がウジャウジャひしめいてるわけなんだし」

「先を急ぎたい気持ちもあるけど、ここは安全第一で考えて 朝を待って塔にっ…!!」



ザザァーーー…



不自然に言葉を切り、両目を写輪眼にして戦闘態勢をとった。二人も反応して卍の陣を組み、それぞれクナイを片手に取って辺りに神経を尖らせる。

「───あら…まだ殺気も出てないのに 私に気付いて警戒するなんて…その歳で随分 気配に敏感なのね」

ねっとりと絡みつくような、独特な低い声。

私の前方から、"ザッ…ザッ…"と、足音を隠す事もせずに一人の人物が近付いて来る。

「…あなたも"器"に相応しいわね…うちはシオンちゃん?」

雲に隠れていた月が顔を出し、森の中に薄明かりが灯される。

「……アンタは 何者なの?」

「自己紹介がまだだったわねえ…」

ニヤリと笑みを浮かべた男は、ゆったりとした口調で名乗った。



"大蛇丸"と。



.

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レキ(プロフ) - mokaさん» コメントありがとうございます!良かった!ちゃんた画像が貼れた…(泣)。 (2019年12月18日 23時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 一番下のリンクのやつが見れました! (2019年12月18日 22時) (レス) id: 1cdebf426b (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 今度こそちゃんと見れる! はず!! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - mokaさん» ちゃんと申請したのに?!Σ(゚д゚lll) (2019年12月18日 7時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - イラストのページが見つかりませんって出ましたー(泣) (2019年12月17日 23時) (レス) id: 1cdebf426b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レキ | 作成日時:2019年10月24日 7時

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