マダラの妹其ノ百十三 ページ13
───修業開始七日目の夜
ガチャ…
「!おかえりなさい二人共 ご飯出来てるよ」
「!へへ…ただいまってばよ!」
「!戻った…てっぺんまで登ったぜ」
二人共超ドロドロで戻ってくるとてっぺんまで登ったことを告げた。それを聞くとカカシ先生は二人に明日からタズナさんに護衛に着く様に言う。
すると急にイナリは立ち上がって大声で怒鳴り散らした。
サクラちゃんなんかは兎も角、あのカカシ先生もイナリの形相に驚いて目を丸くしている。私は無視してご飯の用意を進めるけど。
「お前みてるとムカツクんだ!この国のこと 何も知らないくせに出しゃばりやがって!」
あ、味噌汁零れる。あっち。
「お前にボクの何が分かるんだ!」
落っことさないように…っと。
「つらいことなんか何も知らないでいつも楽しそうにヘラヘラやってるお前とは違うんだよォ!」
「ならイナリ君はナルトがどんな毎日を過ごしていたのか知ってるの?」
怒らずに優しくトゲがないように尋ねる。
イナリは少しビクッとなるが、直ぐにキッと目を鋭くさせて私の顔を睨みつける。
「!、なんなんだよ…!」
「辛い事を知らない人はいないとは言えないけど…私達にも苦しい事も悲しい事も 君と同じくらいあるんだよ」
目線を合わせようとしたが、それよりも早くイナリの怒鳴り声が私の次の動作を静止させた。
「なら父ちゃんが目の前で殺された時のボクの気持ちがお前みたいなヤツに分かるのかよ!お前みたいな親のまねごとしてるヤツがガトーに敵うわけないんだ!
大切な人が殺されたことないお前がエラそうなこと言うなよ!!」
大切な人。
私の、この世で一番、大切な人。
「うぁーー きゃっきゃっ!」
「ユリ 今日は手裏剣術を教えてやるよ!」
「ユリ お饅頭貰ったから一緒に食べよ?」
「ユリ お前に似合うと思ってな…」
「いやだ…死にたくない…助けて……!」
「お願いだよ……俺を殺してくれ…!」
「───零号は絵が上手いんだなあ…色も鮮やかだし、まるで動き出しそうだなあ」
「───零号、お前は悪くないよ 辛い役目を押し付けてごめんなあ」
言い返せず押し黙っていると、ナルトが何かを言ってそっぽを向いた。
「…シオン」
カカシ先生が肩を"ポンッ"と叩き、私に休むように促してくれたので、私は先に布団の中に潜って眠りに着いた。
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レキ(プロフ) - mokaさん» コメントありがとうございます!良かった!ちゃんた画像が貼れた…(泣)。 (2019年12月18日 23時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - 一番下のリンクのやつが見れました! (2019年12月18日 22時) (レス) id: 1cdebf426b (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - 今度こそちゃんと見れる! はず!! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
レキ(プロフ) - mokaさん» ちゃんと申請したのに?!Σ(゚д゚lll) (2019年12月18日 7時) (レス) id: 803b6b5daa (このIDを非表示/違反報告)
moka(プロフ) - イラストのページが見つかりませんって出ましたー(泣) (2019年12月17日 23時) (レス) id: 1cdebf426b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レキ | 作成日時:2019年10月24日 7時