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「いいじゃねーか…お願いだよ」





丸井くんは捨てられた子犬のような表情でお願いをしてくるが、動じないぞ








「そうっすよ!丸井先輩が欲しいっていってるんすよ!」





隣にいた赤也くん(?)が加勢してきた






なんだよ。‘丸井先輩が’って王様かい






相当、欲しいのだろうか
ひたすらお願いをされる






ぶっちゃけこのお菓子、あげたって何ともおもわないのだが…







悪知恵が働いた





『あー焼きそばパン食べたかったなー』









『あのとき、本当は辛かったなー、食べるものなかったから…』


ボソッと悲しげなトーンで言ってみる


別に辛いとか何とも思ってない
それにおにぎり食べたし
焼きそばパン買ったし



え?買った焼きそばパン?
背中のスカートのウエスト部分につっこんで隠ているよ




『…丸井くん…食べるの好きなんだったらわかってくれるよね?食べ物が無い…つ・ら・さ…うぅ…』



すると赤也くんは



「先輩!この人に何したんすか?!」



と動揺している






「……〜!ごめん。本当にごめん。今度、焼きそばパン奢るから許してくれ。お願いだ」




私に頭を下げて謝る丸井くん




効果はばつぐんだった





「ええ…丸井先輩、どうしたんすか」




「赤也は黙ってろい」






本当にごめんと二度頭を下げられた







『…わかったよ…それあげるよ』






「…いいのか!ありがとよ!!」



マッブシイ笑顔だ




『…あ、それと焼きそばパンちゃんと奢ってね』


「わかったぜ!!」









とどめに





私は背中に隠してあった焼きそばパンを取り出して見せつけた





『約束破らないでねーあーはっはー』



ブンブンと焼きそばパンを振った






「……あいつ…ゆるさねえ」




丸井くんの持っていたお菓子は
中身がボロボロになっていたとか









「おい!ジャッカル!あいつなんて名前だ!」




「え、…そう思えば知らねぇ」






それから私が購買に行くことはなく、
丸井くんから逃げる日々がはじまった




『焼きそばパンも飽きたからいいや。…あ…ジャッカルくんにお礼してない…もういっか



めんどくさい』

切原くん→←・



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ちょす。(プロフ) - 紗衣さん» 紗衣さんこんにちは!楽しんでいただけてほんっっとうに嬉しいです!読んでいただきありがとうございました! (2019年1月30日 14時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 執筆お疲れ様でした!毎回更新されるのが楽しみな作品の一つだったので無事最後まで見ることができて嬉しいです!今までいい作品をありがとうございます! (2019年1月30日 8時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 白浪美鎖@更新遅さん» 嬉しいお言葉…!ありがとうございます。更新頑張れます! (2019年1月18日 23時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
白浪美鎖@更新遅(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2019年1月18日 19時) (レス) id: 31cb5193da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょす。 | 作成日時:2019年1月4日 0時

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