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『どうして教えてくれるんですかね』




「…朝練に遅刻しそうになった赤也を自転車で送ってくれたんだろう?その礼だ」



と、柳くんはそう言いながら
数学のプリントに視線を落とす





あーなるほど









とはならないなぁ








何故、無関係の柳くんが切原くんのかわりお礼をするのか






……………しばらく様々なことを考…






…やめだ。めんどくさい
今、私がすべきことはなにか?






はやく帰るためにプリントを終わらせることだ








『柳くん、宜しくお願いします』






柳くんに頭をさげた

















柳くんの教え方はそこらへんの
先生より上手だった




分かりやすすぎてお金を払いたくなった





『柳くん…ありがとうございました』





「あぁ、構わない。…赤也おわったか?」





「もう少しっす!」
 



「そうか、頑張るんだな」




柳くんは微笑んでいた







…その微笑み、私にも向けてくれよ
そんなこと口が裂けても言えないが







お分かりかもしれないが、柳くんは
私に数学を教えながら、切原くんの勉強も教えていたのだ





切原くんは数学のプリントという邪魔なものが無くなった為、帰ろうとしていたのを柳くんが阻止してくれたのだ



あの時、帰っていたら
私は切原くんを恨みに恨んでいたに違いない




…まぁ、柳くんは私の為に動いた訳ではないだろうけど

 





「おわったーーーっ!さぁ、帰りましょう!」






椅子から立ち上がり
ササッと机の上にあった勉強道具を鞄へしまう



おぅおぅ、仕事のはやいこと




私も帰ろうかな



『では、ありがとうございました。帰ります』






私も鞄を持ち、椅子から立ち上がり
二人に(主に柳くんに)お礼をいう




「あ、逢坂先輩!」



『…なに?』


切原くんを許したわけではないから
不機嫌丸出しで返事をする



「あ、えっと…良かったら三人で飯でもどうっすか?」




『…おごり?』




「そ、「そうだ」…そうっす!」








…携帯を取り出して母に連絡する




【今日はご飯いりません】

・→←柳くん



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ちょす。(プロフ) - 紗衣さん» 紗衣さんこんにちは!楽しんでいただけてほんっっとうに嬉しいです!読んでいただきありがとうございました! (2019年1月30日 14時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 執筆お疲れ様でした!毎回更新されるのが楽しみな作品の一つだったので無事最後まで見ることができて嬉しいです!今までいい作品をありがとうございます! (2019年1月30日 8時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
ちょす。(プロフ) - 白浪美鎖@更新遅さん» 嬉しいお言葉…!ありがとうございます。更新頑張れます! (2019年1月18日 23時) (レス) id: ad036359fb (このIDを非表示/違反報告)
白浪美鎖@更新遅(プロフ) - すごく面白いです!更新頑張って下さい! (2019年1月18日 19時) (レス) id: 31cb5193da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちょす。 | 作成日時:2019年1月4日 0時

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