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｢…………………え……、｣
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彼から発せられた想定外の言葉に、
頭の処理が追いつかずポカンとしてしまう。
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椿｢…はぁ、お前の直すべきところを今から教えてやる。｣
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椿｢早とちりで人の話を最後まで聞かないところ、
思い込みが激しいところ、一人でなんでも抱え込むところ、
自分には価値がないと思っているところ、
人に甘えるのが下手すぎるところ、
……あと、…人からの好意に鈍感なところ。｣
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｢……ぇ…｣
椿｢………言葉にしなきゃ伝わらないとは言うが、
……ここまで伝わっていなかったとはな。｣
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はは…、と乾いた笑いを浮かべた椿。
でも次の瞬間には真剣な顔つきに変わっていて、
私の頬を、大きな手でゆっくりと包んだ。
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椿｢…A、｣
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“………………お前が好きだ”
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＿＿＿＿＿…時間が…、止まる。
違う…、違う違う、空耳だ。
椿がそんなこと言うはずない。
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椿｢…お前、またなんか余計なこと考えてるだろ。｣
｢……だ……っ…、えっ…、………や…もう…、…えっ……｣
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もはや日本語を喋ることすら出来ずに、
重大なエラーが発生している私。
そんな私を見ておかしそうに笑った椿は、
もう一度私の頬を撫でた。
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｢………………う…そだ……、｣
椿｢…嘘じゃない。｣
｢……椿が…私のこと好きなはずない…！｣
椿｢そう思ってるのお前だけだ。｣
｢…ない…、絶対ない…！｣
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ﾌﾙﾌﾙと首を横に振る私に、盛大にため息を洩らした椿は、
私の後頭部をｶﾞｯ…、と押さえ込んで、
そのまま深く口付けた。
息を吸う間もないほど、クラクラする程濃厚な口付け。
ようやく離れた頃には、私はすっかり息が上がっていて…、
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｢………なっ…な、ななな、…何……っ…！//｣
椿｢…結局言葉で言っても通じないなら、
こうするしかないだろ。｣
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悪びれる様子もなく、当たり前のようにそう言った椿。
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……ああ、ダメだ。
もう全然頭が働きそうもない。
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紙兎(プロフ) - みかさん» お久しぶりです！ありがとうございます！ (2020年11月4日 0時) (
レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
みか - 久しぶりです。めっちゃ楽しい作品になってますね。 (2020年10月31日 11時) (レス) id: de0ef4c44d (このIDを非表示/違反報告)
紙兎(プロフ) - ぱぴこさん» ぱぴこさん初めまして！とっても嬉しい感想をくださってありがとうございます！面白いと言って頂けると書いていて良かったと思えます！移行してもよろしくお願いいたします´`* (2020年10月31日 11時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ - 紙兎さん、はじめまして！いつも見てます！本当に本当にこの作品が大好きで更新を日々待ちわびております笑 紙兎さんみたいな上手で面白い作品が作れるよう頑張っていきます！移行おめでとうございます！これからも応援してます！ (2020年10月29日 23時) (レス) id: f7a6ef29b4 (このIDを非表示/違反報告)
紙兎(プロフ) - カリリンさん» そう言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります(^^) (2020年10月27日 23時) (レス) id: 4f2a78c08e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紙兎
| 作成日時：2020年9月24日 23時
