ただ好きだっただけなのに

episode22 ページ22

GW




『大介くん今日早いね？』




佐｢流石に今日は遅れられないよ。｣




『今日､楽しみだね。』




佐｢うん。めちゃくちゃ楽しみ。いつも可愛いけど、今日は一段と可愛いね。｣




『ありがと///』




佐｢じゃあ行こっか。｣




？｢すみません。あのー突然なんですけど




お嬢さん芸能界に興味ありませんか？｣




『えーっと。』




？｢あ、申し遅れました。私､こういう者でして。｣




『〇〇事務所……？葉山さん。あ、亮平くんと同じところだ。』




佐｢どれどれ。あ、本当だ。｣




葉｢阿部の知り合いですか？｣




『私、実は阿部亮平の同居人でして。』




佐｢俺は､その友達で。｣




葉｢そうでしたか。じゃあ今すぐにでも…と言いたいところでしたが、これからどこか行かれるようなので､また後日こちらの方に連絡願えますか？｣




『まぁ、色々話し合ってみます。ありがとうございます。』




葉｢はい。では楽しんできてくださいね。｣




『ありがとうございます。』




佐｢由奈すごいじゃん。｣




『ああいうのは初めてだけどね。』




佐｢とりあえず電車乗ろっか。｣




.



.

そんなこんなで目的地の上海に着き




お腹がぺこぺこなので食べ物を探しています




佐｢もう腹ペコだよ〜。｣




女｢何かお困りですか？｣




日本の方だ！




『お腹が空いてまして。初めて来たので何も分からなくて。』




女｢そこのお店、すごく美味しいですよ。良かったら食べてみて下さい。｣




佐｢ありがとうございます！｣




『ありがとうございます！』




女｢いえいえ、楽しんでくださいね。｣




ペコリとお辞儀をし、早速紹介してもらった店に入る




『え、これすごく美味しい！大介くんも食べてみて！』




佐｢どれどれ。本当だ。めっちゃ美味い！｣




お腹いっぱい完食したのでした。




その後も町の観光スポットを巡り




気づけばもう夜




ホテルは大介くんが取ってくれたらしいんだけど




佐｢海外のこういうホテル一回行ってみたかったんだよねー！｣




まさかの､その､そういうホテルで




まぁ仕方ないよね
だって元から私たちこういう関係だったし




『鏡張り…。』




佐｢うん。こういうのしたことなかったなぁって。選んでみた！｣




選んでみた！じゃないよ！
何より恥ずかしい…




佐｢先にお風呂入ってきてよ。｣




あぁ、お風呂上がりたくないな




.


佐｢由奈？逃げても無駄だよ？｣

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