検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:15,417 hit

2 last ページ9

「相手が悪すぎますわ、これは」
「……ぐぐ、」
「悔ちい?」
「くやちい…」

指を咥える仕草をし、恨めしそうにはじめくんを睨みつける。
…あ、もしかして。

「だいちくん、はじめくんのこと好きだったすか?」


長い付き合いだし、そういう感情が芽生えたのかも。
そりゃそうだよな、はじめくんカッコイイし、優しいし、完璧だからなぁ…。
でも、だいちくんと言えど譲れな、、





「「「は?」」」




オレ以外の素っ頓狂な声が響き渡った。

「ようへいくん高学歴のくせにアホなんですか?」

すぐに、たなっちの口から辛辣な言葉が発せられた。いやに学歴に固執するんだから。

「だいちくんが好きなのはようへいくんっすよ」
「さすがの俺も気付いたよ」
「ようへいくんヒドイですよ…」

何故か3人とも呆れ顔。
オレは自分の置かれた状況を理解するまで、かなり時間が掛かってしまった。

だいちくんがオレを好き?

いつから?そんな素振りしてた?いやいや男同士で素振りも何もするわけないか。

「でもまぁ、相手がはじめなら諦めもつくんで」
「ようへいくんは絶対渡さん」
「だいちくんNTRだけは勘弁してくださいよ、オレそれは庇えないんで」
「盗らないよ!ようへいくん次第ですけどね」
「ダメダメダメ!」

色々考えているうちに3人で話を進めているようだ。オレは駄々をこねるはじめくんに抱き締められながら、

やっぱりこの人好きだなぁ

だなんて思って、ニヤついてしまった。

「あーもう完全にようへいくんはじめさんに落ちてますよ」
「やめやめ!やーめた!お幸せに!フン!」

なんだかんだ、皆にも受け入れてもらったようだ。だいちくんには非常に悪いと思うけど、これからもはじめくんに夢中なオレと仲良くして欲しい。
そう願いながら、だいちくんを見て、

ごめんとよろしくの意味を込めて、

笑いかけるのだった。これがオレの精一杯。


「あ、赤くなった!」
「だいちくんんん!?」
「だって、ようへいくんが笑ってくるからー!」


堂々巡り。
その後、ちょいちょいはじめVSだいちぃが繰り広げられるのはまた別の話。

end.


------
完全に完結。
はじめんの独占欲丸出しが書きたかった。。
ありがとうございました。

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)


←後日談 1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
28人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みち | 作成日時:2019年9月26日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。