ほくほく短編集。2 (ページ42)

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敵わない。 # 赤 × 黒ページ42

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「はあ…」

思わずため息が漏れる。

最近は有難いことに、仕事が充実していて…しすぎていて。

皆とも全然会えてない。

そんな状況が、酷く寂しかった。

こんな風に思うなんて、数年前の俺じゃ有り得ないけど、笑

取り敢えず、皆のそばに居たいんだ。

そんな事考えながら、楽屋に向かった。

いつもよりうんと早く。

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もうすぐ来るはずだから、今撮影中のドラマの台本を握った。

もう見すぎて、ボロボロになってきている。

そんな台本を見てると、色んな言葉がフラッシュバックした。

『またジャニーズ？』

『しかもデビューしたてかよ』

『実力不足』

" ジャニーズ " という肩書きは、想像以上に重いものだ。

何だか目頭が熱くなってきた。
上手く息が吸えないような。

「っはぁ、ぅ、っ」

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苦しい。

そう感じるようになってきた頃、楽屋のドアが開いた。

陽気な声が聞こえてくる。

『Good morning!!』

『……北斗？！』

「じぇし、はぁっ…はあ、！」

『どうしたの…ゆっくり息してみな？』

メンバーにも迷惑かけて。

「ごめ、っうぅ、はぁ」

必然的に涙が零れた。

止まれ。

「めいわく、だよねっ…はぁ、」

止まれ。

「っけほ、っ…必要、はぁっ。ないんじゃないかって、」

俺の止まらない言葉を、ジェシーは何も言う事なく聞いてくれた。
ジェシーの顔を眺めてたら、不思議と息が整っていく。

凄い、苦しかったのに。

いつもそうだ。ジェシーの言葉は魔法みたい。

『皆ね、北斗が大好きなんだよ。笑ってる北斗が。』

『だから、笑っててよ』

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嗚呼、やっぱり俺はジェシーには敵わない。

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ほくじぇちゃん、またまた登場です。

はぁぁぁ、ほくじぇForever!!(

もうすぐ……お星様が赤になるかもしれない！！！
是非評価まだの方よろしくお願いします( ; ; )

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ほくほく短編集。1

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