ほ く ほ く 短 編 集 。2

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あの日から俺の中では、確実に松村くんの事を知りたい欲が増えていた。
そのため、松村くんの行動をよく見てた。







毎日放課後は、7時過ぎまで学校で勉強していること。




案外おっちょこちょいな部分があること。




仲良い人には、自分からグイグイ絡みに行くこと。









この数日で、随分松村くんの事をしれた気がした。








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……あ！









学校帰りにひとりで歩いてると、見覚えのある後ろ姿が。


きょもだ。







「きょも〜〜！！」







俺は走っていき、きょもの顔を覗き込んだ。







きょもは2つ先輩だけど、よく仲良くしてくれてる。
あざといお坊ちゃまだから、年下かと錯覚することも度々ある。







容姿は、誰も文句なしの美形だ。


綺麗。誰より。








京『なんだ、樹か』




京『誰かと思った』









そう言って笑う姿も、ただ笑ってるだけなのに。



彼だと一際違って見える。







京本MAGICってやつ。学校ではそこそこ知名度高いよ？


名前ダサいけど。笑







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「そういやね、松村くんと仲良くなれた気がすんだよ」




京『……ほんと？』









きょもは、松村くんの話になると瞳をキラキラ輝かせた。

きょもにとって、松村くんは大事な弟のようなもんらしい。








京『…北斗から、離れないであげて』





「ん、分かってるよ」





京『北斗の話、ちょっと聞いてく？』







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松村くんの事、もっと知りたくて。
俺は頷いて、家の近くの公園のベンチに並んで座った。








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