執事。 ((とらじゃ))

＊ ページ35

・







｢え？｣







元太｢だってずっと避けられてるから、
………もう嫌われちゃったのかな？って、｣







｢………そんなことない。
元太のこと、嫌いになるわけないでしょ？｣







元太｢じゃあ俺、何かしましたか？｣







言えるわけない。


私の誘いは断るのに、メイドさんと仲良くしてるの見て嫉妬した。


なんて絶対言えない。







元太｢………これ、｣







｢ん、？｣







元太｢A様にあげます。｣







何も答えない私に、急に元太が渡してくれたネックレス。







元太｢A様のこと大好きだから、プレゼント渡したくて。


………でも、何がいいか分かんないから色んな人に聞いたりしたんですよ？｣







………あ、だからあのメイドさんと？

でもそれって、あのメイドさんの好みじゃん。







｢………受け取れないかな、｣







元太｢え、｣







｢だって、それって他の人の好みってことでしょ？｣







元太｢………違います。
A様に喜んでもらいたくて色んな人に聞いたけど、
A様のことを想ってA様に似合いそうなのを選びました。


………俺のこと好きなら、受け取って下さい。｣







そんなこと言われたら、受け取るしかないじゃん。


ネックレスを受け取った瞬間、
優しくて甘い元太の香りに包まれて。







元太｢もう。避けられてた時、ちょー辛かったんだからね？

今日は1日、ずっと離さないから。｣




・



あおいろしつじ。 END




執事。 トラジャバージョン完結しました！
ありがとうございました！！！


次は雪男さんたちの予定です！


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