執事。 ((とらじゃ))

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｢しめー、｣







龍也｢何ー？Aー、……あ。
何ですか？A様、｣







｢ふふっ、(笑)｣







如恵留｢今、タメ口だった？
しかも、呼び捨てで呼んでたよな？｣







龍也｢えっ、あっ、いや！｣







しめのこともっと知りたくて。
しめともっと近づきたくて。



2人きりの時はAでいい、タメ口でいいよ。
って。


そりゃ最初はいやいや！！って言われたけど、
お嬢様命令です。って無理矢理。



今ではもう慣れちゃって、
川島がいる前でもたまに出ちゃうんだよね。







｢もう、川島うるさい。｣







如恵留｢お嬢様！でも！｣







｢私がいいって言ってるんだからいいじゃん。
…………それにもう、川島は私の執事じゃないでしょ？｣







如恵留｢………かしこまりました｣







｢しめー、お散歩行きたい！｣







龍也｢かしこまりました。｣







川島のことをスルーして、
しめと2人で外に出る。







｢………しめ、？｣







龍也｢だめ、ですか？｣







｢ううん、だめじゃないよ｣







外を出る時に、遠慮がちに繋がれた手。
歩き出すのと同時に、強く握り返した。




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