【d!】信用されなくてもいいから従え2

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「他人を守るために自分を犠牲にするのが正しいと思わないで下さい。……それで、大勢の人を悲しませることになるから。……結果、あんまりまとまりませんけど、2度目のない1度きりの、今の自分としての人生、どんなに辛くても苦しくても、来世また、こんな思いするかもしれないんだから、寿命まで生きてみませんか。」

「……うへぇ、俺、Aのあの顔嫌いや」

「あぁ、分かる。ここ来たばっかの時の、胡散臭い、詐欺師みたいな笑みな」

Aは、ふぅ、とマイクを降ろし、一礼した。

「まぁ、皆さん大人しく大きくなって、我々国をもっと発展させて下さい。この国に生まれてきたことを、誇りに思えるように。最後に言いますが、本当に私は子供が嫌いなので、本日はここでお暇させていただきます。あと1時間は、適当に綺麗事喋りあって、感想でも書いて……」

また暴走し始めたAを拘束したシャオロンとコネシマは、すみませんね、と笑うとサッサと学校を去った。



「A、お前……先生とか向いてへんで」

「知ってます。来たくてきたんじゃないです。全てあのグルッペンとかいう男のせいですはぁ、疲れた」




そして、あのAの話を聞いてから、Aのファンになる生徒が続出したらしい。それを聞いたAは、とんだバカがいるもんだ。と目を丸くしたそうな。

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