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すると、ガチャっと談話室の扉が開いた。若干苛立ちを孕んだ声色で、Aが教授。と笑顔で言った。
「楽しそうなお話会ですね。私も混ぜてくださいよ。私も教授の暴露……おっと、教授の素敵なお話沢山持ってますよ」
「Aちゃん、そういうとこ性格悪いで」
「えっ、なんの事ですか?ちょっとよくわからないですね……。さて、教授。どのお話からしましょうか」
余程言われたく無かったのか、エーミールの横腹を肘でつつきながら、エーミールの黒歴史を暴露しようとしている。
「あっ、A。頼まれとった資料置いといたで。」
「ありがとうございます。トントンさん。ついでに、C国の資料も欲しいのですが」
「……手ぇ出すぞ」
瞳孔を開き、手は血管が浮き上がりほど握っている。怖いですねぇ……と欠伸をするAに、トントンは死ね!!!と暴言を吐いて部屋を出た。
ククッと笑ったAは、エーミールの頭にバナナの皮を乗っけると、部屋を出た。
クッと下唇を噛むエーミールと、首を傾げるゾム、鬱先生、シャオロン。
「エミさん何それ」
「新しいカツラ?」
「似合うてるで」
バナナの皮を取って、床に投げ捨てたエーミールは、急いでAの後を追った。
気になったシャオロンが、後からAに話を聞いた。すると、エーミールの馬鹿のようなエピソードがでてきた。
『昔、朝ごはんにバナナを食べたらしいんですよ。捨てるのを忘れて、机の上に置いておいたんですって。その隣には、教授の帽子が置いてあったらしいんですよ。何を勘違いしたのか、教授はバナナを被って大学に出勤したんですよ。』
「……アホやろ」
「流石ですよね」
後で、この話は軍全体に広まっていたらしい。しばたくのあいだ、エーミールは部屋から出てこなかった。
「お婿に行けへん……!!」
「そんな相手元から居ないんで、気にする所じゃないですよ。……というか、婿入りするつもりだったんですね。」
「慰め方が辛辣!!!」
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蒼 - ページ40の話の上から11行目(文字が開いて行数で書かせていただいております)zm様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え????いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます! (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します!64がなにもない状態で公開されちゃってます!あれ?私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみだぁ! (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひよこの子 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月22日 18時