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これは、Aにとってはチェスと同じ。但し、1度死んだ駒はもう二度と、次の遊戯で使えなくなる。
「Aー、なんかいっぱい来た。どないすればええ?」
「1発撃っちゃったらどうです?」
「1発?」
「何発もどうぞ。あ、下に被害が及ばないように」
「分かった!!!」
空挺部隊の方は大丈夫だろうと、Aは地上に映像を切り替えて貰った。真ん中の攻撃力は双方落ちている。Aは、堪えきれない笑みを浮かべ、ゾムに通信を繋げた。
「交代の時間です。コネシマさんが4時間程粘って下さったおかげで、我らの脅威は待ちくたびれたようです。ふふっ、ゾムさん。行ってらっしゃい」
「待ってたぜぇ!!!!ふーん!!!!美味しい」
「ゾムゥ!!!!」
戦場で行われている会話が、そのまんま耳に入ってきたAは、あまりの声の大きさに、ヘッドホンを外した。
(鼓膜破れたかと思った……)
真ん中は、ゾムの登場により、30分程度で崩れ落ちた。弱りきったコネシマは、下がって体力を戻している。1日休めばまた回復するだろう。その間は、最高戦力に頑張ってもらう。
西側の状況が気になったAは、西側の映像を見た。もうそこにシャオロン、ショッピの姿は無く、B国軍の兵士たちの屍が転がっていた。
「シャオロンさん、ショッピさん。今どこですか」
「えっとな、今丁度ゾムと合流した」
「最高です。そちらは大丈夫そうですね」
1度首をコキっと鳴らしたAは、チーノの方を見た。そちらも全隊B国を撃沈しており、こちらが圧倒的優勢となった。
夜も更けてきたころ、ついに我々国軍は首都に侵略できた。Aは1度、グルッペンに連絡を取った。
「どうします?兵士だけにしときます?」
そんなAの質問に対して、グルッペンは低く、そして大きく笑った。
「Aよ、俺がそんな優しい男に見えるか?老若男女問わず、ぶち殺せ」
「ですってよ」
グルッペンの言葉を、全隊に繋げていたA。すると、色々なところから応答があがった。
「知ってた」
「当たり前やん」
「グルッペンはそんな優しい男ちゃうで」
「もうやっとる」
1つおかしな返事もあったが、Aは敢えてスルーし、グルッペンからの通達をまった。
2日後、グルッペンからの通達があった。
「さて、問題。どっちが勝ったでしょう」
「愚問です。私が指揮する我々国軍に決まっているでしょう」
「大正解。さぁ、英雄たちの帰還を待とう」
「そうですね」
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蒼 - ページ40の話の上から11行目(文字が開いて行数で書かせていただいております)zm様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え????いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます! (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します!64がなにもない状態で公開されちゃってます!あれ?私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみだぁ! (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひよこの子 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月22日 18時