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ある日、グルッペンの元に、ケーキが届いた。N国からの贈り物らしい。喜んでケーキに飛びついたグルッペンを呆れた目で見ながら、トントンとAはため息をついた。
Aは、トントンがチェス勝負をしたいと言ったので、付き合ってやっている所だった。色々な視点からの攻め方を教え、見事勝利を収めたとこで、事件は起こった。
「……っ!?がはっ、」
グルッペンが胸元を押さえ、床に倒れる。急いでトントンとAが近寄り、呼吸を確認する。トントンは、生きている事を確認すると、鬱先生に連絡を入れた。
はぁはぁと息を切らした鬱先生が、総統室に入ってきて、グルッペンの状態を確認する。
「恐らく、毒が盛られていたんでしょう。うーん、吐かせますか」
「せやね。トンち、袋持ってきて。Aちゃんは水汲んできて」
鬱先生の言葉に頷いた2人は、直ぐに行動に移した。2人が指示された物を持ってくると、鬱先生はグルッペンの口内に指を突っ込み、先程口にしたものを吐かせた。グルッペンが吐き切ると、トントンと袋の口を結んだ。
「総統閣下。身体に以上はありますか」
「……特に、無い。……助かった、ありがとう」
「全身に回って無くて良かったですね。……さて、トントンさんも非常にお怒りのご様子ですし、犯人探しでもしますかね」
チラリとトントンに目を移したAは、その姿に少し驚いた。怒りに顔を染め、手は、血が滲むほど強く握っている。それほどまでに、大切な人なのだ。
「トントンさん、もし、私が犯人を見つけたら、それ相応の報酬を下さいますか？」
「勿論や。……ええのか？探偵ごっこはお前の仕事ちゃうんやろ？」
「気まぐれです。気の乗らない事はしないだけですよ。……ただ、今回は私も、少しだけ、頭に来てますので。」
「A、……ありがとう」
そう言ったのは、他の誰でもないグルッペン自身だった。
昔、Aに一生のトラウマを植え付けた1人なのに、そんな自分のために動いてくれるなんて……と。
「気まぐれでと言ったでしょう。……それに、許してますから」
「!!」
「ふふっ、じゃあ、調べるためにそのケーキ貰いますね」
「ああ、食うなよ」
「私をなんだと思ってるんですか」
グルッペンからケーキを受け取ったAは、部屋を出た。その様子を見ていたトントンは、鬱先生にグルッペンを任せ、Aの後を追った。
「グルちゃん、ええ仲間持ったね」
「お前含めてな」
「……照れるやん」
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蒼 - ページ４０の話の上から１１行目（文字が開いて行数で書かせていただいております）ｚｍ様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (
レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え？？？？いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します！64がなにもない状態で公開されちゃってます！あれ？私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます！続きが楽しみだぁ！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年3月22日 18時
