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参謀であるイディオが居なくなった瞬間、Aは手で縄の結び目を触った。

「馬鹿ですねぇ」

大体の結ばれ方が分かったAは、手先を器用に扱い、縄を解いた。拷問室に閉じ込められていたため、縄を抜ければ武器は簡単に手に入る。Aは1番攻撃力が高く、軽そうなペンチを手に取ると、通気口から拷問室を脱した。

ほふく前進で通気口を進んでいると、前の方から物音がした。Aはペンチを構え、真っ直ぐ前を見据えた。

「……誰や!?」

前に居た人物は、Aに気づき体制を整えるが、互いの顔を見た瞬間、双方安心して息を吐いた。

「ゾムさん」

「A……!!!」

ゾムは、Aを見つけると、すぐに通気口を後戻りした。ようやく外に出ると、ゾムはAの手を引いて、皆の元へ戻った。

「A……!!良かった、無事やったんやな」

「ええ。……どうして、助けに来て下さったのですか?」

Aの質問に、皆は声を揃えて言った。

「仲間やから」

その瞬間、Aの中で何かが弾けた。今まで、あの事があってからエーミール以外の人間は信じないようにして来た。だが、今になって少し、彼らを信じてもいいかな。という気持ちが芽生えた。

「A、帰ろうや。グルッペンがずっっっっと待っとる」

コネシマの言葉に、Aは首を傾げる。

「まぁ、ええから。先帰ってて。俺らこの国消さなアカンから」

「えっ!?」

「エミさんとグルッペンに言われててん」

皆は、Aを飛行船に乗せ、ひと足早く我々国に帰した。



数時間かけ、我々国に戻ってきたAは、門の前で待っていたエーミールに抱き締められた。

「……Q国行ったって聞いたから、ホンマに……心配したんよ」

「武力を持たずに1国を潰した女ですよ?あんな小国を出るなんて容易い事です。……それより、何か用ですか。グルッペン総統」

Aは、エーミールの後ろに立っていたグルッペンに目を移した。

「A。話があるんだが」

「なんでしょう」

ここではアレだから、とAを総統室に連れて行き、エーミールに部屋を出て行ってもらった。




「話とは?」

「俺は、Aに謝らなくてはならない事がいくつかある」

「……はい」

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- ページ40の話の上から11行目(文字が開いて行数で書かせていただいております)zm様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え????いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます! (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します!64がなにもない状態で公開されちゃってます!あれ?私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみだぁ! (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよこの子 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月22日 18時

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