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「この、腐った牛乳と生ゴミと、くさやのような異臭、誰か死んでるかもしれません」

Aの言葉に、顔を見合わせたコネシマとシャオロンは、建物内に戻り、3人分のガスマスクを取ってきた。

ガスマスクを装着した3人は、再び倉庫に戻った。倉庫は、外側からかける鍵で、南京錠だった。力技でそれを壊し、南京錠を放り投げる。

コネシマとシャオロン、2人で倉庫の扉を開けると、中からハエの羽音と、とてつもない悪臭が3人を襲った。

床を見ると、男……と思われる死体に、ハエや蛆が集り、腐りきった身体に蔓延っている。

「見るな、A!!!」

戦場に立つことのないAは、死体慣れしていないだろうと考えたコネシマは、急いでAの目を覆う。

死臭は、ガスマスクさえも通り抜けて、Aらの鼻を支配する。ドアを開けたままにして、倉庫を離れた3人は、トントンやグルッペンに連絡を入れる。

生で見てしまったコネシマ達は、トントンとグルッペンに軽く状況を説明し、水を飲んで身体を落ち着かせる。しばらく経った後、吐き気を堪えながら、Aは口を開いた。

「恐らく、死後5日程度でしょう。今は冬。夏と違って、腐敗は遅いはずです。虫などの沸き具合、死体の見た目からしても、大体はそれくらいかと。冬で良かったですね。夏だったら、ゴキブリ、蛆、ハサミムシが屍肉をついばんでいる様子を見る事になってましたよ」

冷静に状況分析をするAの言葉を想像してしまった数人は、嗚咽した。Aは、横目で愉快気に見ていた。

「A。アレは……他殺か?それとも……」

「他殺でしょうね。恐らく」

トントンの質問に即答し、更に続ける。

「まず、ここが人目のつかない、敷地の端だということ、そして、倉庫の鍵は、外からしかかけられないのに、かかっていた。死人が閉めたというのは、非現実的ですし、全く関係無い人間が外からかけたとしても、この悪臭に気づかない訳が無い。……まぁ、犯行当日なら別の話ですけどね」

「確かに」

「それに、しばらく使っていない倉庫に、一日に何人も訪れるなんて偶然、ありますか?」

「無い……な」

グルッペンは、よし、と頷くと、にこやかな笑みでAを見た。

「嫌です」

「まだ何も言ってないぞ」

「だいたい分かります」

「そうか」

グルッペンはAの肩に手を置き、ククッと笑った。

「犯人探し、頼んだぞ」

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- ページ40の話の上から11行目(文字が開いて行数で書かせていただいております)zm様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え????いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます! (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します!64がなにもない状態で公開されちゃってます!あれ?私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみだぁ! (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよこの子 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月22日 18時

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