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翌日、Aは1日休暇を取って、スイーツ店に行った。Aだけでは心配だと、何故かゾムも着いてきた。恐らく、食べたいだけだろう。

美味しそうにAがスイーツを頬張る姿を、ゾムは楽しそうに見ている。

「A、美味い?」

「美味しいです。……なんですか」

Aは、自分を見つめる翡翠の瞳を、淡い黒色の瞳で見つめ返した。

「ホンマに美味そうに食うよな」

「だって、美味しいんですもん」

そう言うAに、ゾムは口を噤んだ。

「俺さ、人が食いもん食うとる姿、好きやねん」

「そうなんですか。……でも、もうお腹いっぱいになっちゃいました。」

「じゃあ出よか」

ゾムはAの手を引き、店を出た。無料券を使ったため、一銭も使うことは無かった。


「武器屋寄ってええ?」

「どうぞ」

ゾムは、細い路地を抜け、スラムに入った。ゾムは、Aの事を考え、Aに自分のパーカーを着せ、顔を隠した。スラムにいい女が入ったら格好の餌食である。スタイルと顔さえ隠せば、中々見つかる事は無い。

スラムをずっと行くと、他とは比較的綺麗な店に辿り着いた。躊躇なく扉を開いたゾムは、兄さん居る〜?と声をかけた。

続いてAも店に入った。タバコの香りが、Aの鼻を刺激した。周りは武器だらけ。

しばらくすると、店の奥の方から落ち着いた雰囲気の男性が、タバコを片手に暖簾を潜って出てきた。

「あ、兄さん。久しぶりやな」

「久しぶり。……もしかしてその人、お前の女?」

「ちゃうわ。新しい参謀やで。名前はA!!」

Aは、兄さんと呼ばれた男にペコッとお辞儀した。兄さんも合わせてお辞儀し、ゾムを見た。

「綺麗な人やな。で、何がご所望なん?」

ゾムは、ナイフサックから、欠けたナイフを出し、兄さんにみせた。

「これと同じの」

「分かった。お代はまけとくわ」

「ありがとうな」

ゾムはナイフを受け取ると、兄さんに金を渡し、店を出た。

再びスラムを歩いていると、風が吹いてフードが取れてしまった。急いで被り直したが、1部の人間に見られていたらしく、ガラの悪い男がAに絡んだ。

「こんなとこ通っちゃダメだろ〜?」

「後ろの彼氏?……殺すか」

すると、ゾムは、Aに絡んでいる男たち全員を蹴り飛ばした。

「汚い手で馴れ馴れしくAに触んなや。あと、誰が誰を殺すって?カッハハハハ、俺が殺すの間違えやろ」

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- ページ40の話の上から11行目(文字が開いて行数で書かせていただいております)zm様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え????いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます! (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します!64がなにもない状態で公開されちゃってます!あれ?私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます!続きが楽しみだぁ! (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひよこの子 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年3月22日 18時

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