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10年前、グルッペンは、まだ勢力の無い我々国をどうにか発展させようと、3つの国と同盟を組んでいた。そう、それがＫ、F、Q国だった。逆らえば、貿易も、同盟も破棄される。だから、この三国に加担するほか、当時のグルッペンに道は無かった。
まだ、大学教授だったエーミールとは、Ｋ国で知り合った。我々国出身だと言うその大学教授は、Y族と元々友好関係があった。
よって、Y族はグルッペンがエーミールに伝えた情報を、Y族に伝えることが出来た。
惨殺計画当日、Y族の長にこの子だけは、Y族の希望だから、と託されたのがAだった。しかし、途中でＫ国直属の機関、ピジョンにAは見つかり、その知能の高さから保護された。
だが、Y族という事もあり、タダでは生かされなかった。Aは、目の前で両親を惨殺された挙句、その肉を食べさせられた。その日から、Aは、肉が食べられなくなった。
その現場に、グルッペンも立ち会っていた。泣き叫ぶ少女を前に、目を逸らすことしか出来なかったグルッペンは、我々国の勢力が拡大した後も夢に見るようになった。
それから数年後、F国で参謀として働かされていたAが、その頭脳1つで、F国を崩壊させ、エーミールの手を借り、我々国にエーミールの助っ人という形で逃げ込んだ。
グルッペンは、一目見た瞬間に、Y族の生き残りの少女だと気づいた。しかし、Aは気づいていないようだから、ずっと隠し通してきた。
全てを聞いた幹部たちは、悔しそうに下唇を噛んでいた。
「グルッペン。助けに行こうや、Aを」
「当たり前だろ。何してもいいからAを取り返して来い。俺が責任を取る。」
グルッペンの頼もしい言葉に、皆は頷き、総統室を飛び出した。
ーーーーーーー
一方Q国。
「Y族の生き残りよ。これからQ国で一生を過ごすと言うなら、生かすことも考えてやるぞ」
「馬鹿な事を。私は、我々国の参謀であり、死ぬ時も我々国の参謀として死んでいく」
「助けに来る者など居ないのに、無駄な死だと思わぬか？」
「こんなクソみたいな国の参謀として死ぬよりかは名誉ある死だと思うけどね」
ニヤッと笑うAに対し、イディオは刀に手をかけた。
「今すぐ両親の元へ送り届けてやろう」
「それはそれは。お優しい事で。」
刀が振り下ろされる直前、基地内に警報が鳴った。
『大軍が基地に向かってきています!!!』
「……ったく、良かったな、俺が戻るまでは生きていられるぞ」
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蒼 - ページ４０の話の上から１１行目（文字が開いて行数で書かせていただいております）ｚｍ様の言葉が、「分かった!!行ってくる!! という表記になっております。細かくて申し訳ないです。ごめんなさい。 (8月24日 3時) (
レス) @page40 id: 7197a413b4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - え……え？？？？いや、これは訳ありパターン…続編も楽しみにしてます！ (2021年3月30日 17時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - え、夜ダメとか可愛いかよ((( (2021年3月30日 14時) (レス) id: 89d985a64d (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コメント失礼します！64がなにもない状態で公開されちゃってます！あれ？私が見えてないだけでしょうか…間違いでしたらごめんなさい。 (2021年3月27日 17時) (レス) id: 0c3a2b2511 (このIDを非表示/違反報告)
小茶丸 - 続編おめでとうございます！続きが楽しみだぁ！ (2021年3月23日 23時) (レス) id: dd1575ae33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひよこの子
| 作者ホームページ：
作成日時：2021年3月22日 18時
