第6話 ページ9
「申し訳ありませんが断らせていただきます。
私には里に親も師も友もいます。そこを離れる気はありません。」
「…お前、オレの命令を聞かないと?」
「命令もなにも、私はあなたの配下ではありません。命令を聞く筋合いもありません。」
言いたいことは言った。後悔はしてない。
腹が立ったなら殺すなりなんなりしてみろ。その時は全力で抵抗してやる。
「…ふふふ…ははははは!
見たか、お前ら。オレに反論しやがった!!
なるほど、ますます面白い…気に入ったぞ!」
…は?なんかウケてるんだが…てっきりブチ切れて攻撃してくるとばかり…
「オレはますますお前に興味が湧いてきた。だがお前は俺の配下には加わりたくないという。どうしたものかな。」
「…あのぅ…それじゃお友達じゃだめですか?」
そういった瞬間周りからの殺気がやばい。
あ、これ死んだわ。
と、思ったが。
「っ!」
ギィ・クリムゾンが一瞬周りを威圧し、即座に鎮めた。
…今の威圧だけで意識とぶかと思ったのは秘密だ。
「なるほど、トモダチか…ふはは、これまでオレと友になろうなどと言う命知らずはいなかったぞ。
いいだろう、オレの配下にならんと言うなら選択肢はそれしかないようだな。ははは、笑いが止まらんわ!」
…よく分からんが楽しそうでなにより…ん?待って?魔王に友達になろうとか私めっちゃ無鉄砲なこと言った!?
私が今更自分のしでかしたことに冷や汗を流している中、ギィ・クリムゾンは楽しそうに笑っている。
カオスだ。
「こいつの結界を解け。」
ようやくこの窮屈な結界から開放された。もう二度とごめんだな…。
「よし、友となった記念にお前に名前とクリムゾンの名をやろう。
オレたちが同格の友である証を魂に刻むのだ。」
「え、いいんですか?」
「あぁ、オレがお前を気に入ったんだ。これほど興味を持った相手は久しいぞ。
あと、敬語もやめろ。同格だというのに不自然だろう。」
「あ、はい。いや、分かった。」
「よし、じゃあお前の名は…A…Aだ。
これからはA=クリムゾンを名乗れ。」
そうギィが言った瞬間。
自身の身体が光ったような気がした。
光終わると…やばい、信じられんくらい魔素量が増えてる。あとスキルも強化されてるし…ん?なんだこれ、身に覚えのないスキルが…自己再生?
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ミィ - 16話なんですが、戦いを先に仕掛けた(?)のは、オーガの方だと思います。アニメを見れば、若(紅丸)が『はやとちりをしてしまった。』『許してくれ(セリフ全く違うけど意訳的な)』って言ってたから仕掛けたのはオーガだと思います。私もアニメを見て (11月15日 16時) (レス) @page19 id: cc284cb664 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - めっちゃ続いてるんだ…すごい。まだ途中だけど恋愛要素あるんですか? (11月9日 13時) (レス) @page8 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - 38話の上から4行めが、リザードマンではなくリザードンになっています。おもしろーー!!ー!ー (11月8日 21時) (レス) @page42 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 守護者は(マモルモノ)ですか? (2022年7月8日 18時) (レス) @page4 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
ウニャ - 助言者は(タスケルモノ)ですか? わからないんです、教えてください! (2022年7月8日 18時) (レス) @page2 id: cef953226b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬこ | 作成日時:2021年8月30日 22時