転生したら鬼人だった件【転スラ】

第19話 ページ22

〜若side〜

｢お前は…一体何者なんだ…。｣


俺は黒い炎をどうやったのか…何事もないかのように仕舞った魔人に問いかけた。


｢俺？俺はただのスライムだよ。｣

｢スライム？｣

｢そ、スライムのリムル。｣


そう言うと魔人の体が変形し…1匹のスライムとなった。


｢ほ、本当に…｣


するとスライムは体からあの仮面を取り出し、


｢ちなみにこの仮面はある人の形見だ。なんならお前の里を襲ったやつのと同じか、確認してもらって構わない。｣


と言った。それはそれを手に取り確認する。


｢ああ…似ている気はするが…｣

｢！これには、抗魔の力が備わっているようです。｣

｢しかし、あの時の魔人はオーラを隠してはおらなんだな…｣

｢では…｣


俺は、俺はなんという勘違いを…！
俺はそのスライムに膝をつき頭を垂れる。


｢申し訳ない。どうやら追い詰められて、勘違いをしてしまったようだ。どうか謝罪を受け入れて欲しい。｣

｢うむ、苦しゅうない。｣


スライムは俺たちの事情を聞きたい、と言い黒、蒼、紫の傷を例の青い液体で治した後、村へ招待してくれた。


ホブゴブリンの片方、爺が相手をした丸顔の方はすっかり爺を恐れてしまっているようで、爺が話しかけると腰を抜かしてしまっていた。本当に申し訳ない。


移動中、名持ち(ネームド)は居ないのか、と尋ねられたが、｢俺たちの中にはいない｣と返した。嘘はついていない。どの道事情は説明するんだ、Aの事もその時話そう。









【夢主出てこなくてすみません！次から夢主視点です！】

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