snow snow snow 2（ × Snow Man ）

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mg「阿部くーん、スタジオの場所がわからないです。」

と、そそくさと出て行った割に、場所がわからず秒で戻って来た。


ab 「え〜、もう、しょうがないな〜。」

なんて面倒くさそうにしつつも
面倒見のいい阿部は３人を連れ立って控室を出て行く。



騒がしかった控え室にあっという間に二人きり。
佐久間は、尚も変わらず、泣きそうなシュンと肩をすぼめて俺の前に立っていた。


「佐久間？」

俺の声にぴくりと肩を揺らす。
座ったまま下から見上げた佐久間の顔は長い睫毛が影を作って表情が読み取れない。

俺、別に怒ってないよ。

そんな意味を込めて、左手を引いて一緒にソファに座れば
やっと顔を上げて俺を見てくれた。



「涼太、ごめんね。」

まるで捨て犬みたいに俺のこと見上げてる。
思わず、頭をなでた。

こんな可愛い子捨てられないし、怒りもできないよ。

けど、なんかあまりにも可愛すぎて
ほんのちょっとだけムクムクと湧いくるのはいけない加虐心。



「ねぇ。」

「ん？」

「俺の顔、口開けてたら、そんなに間抜けなの？」




優しい言葉をかけてもらえると思っていたのだろう。
いつもだったら、そうだもんね。

俺の質問に、佐久間は一瞬止まって、そ
れから一生懸命、違う違うと首を横に振った。・・・可愛い。



「でも、俺が口開けてるの嫌なんでしょ。」

「やじゃない！！やじゃないよ！！」


焦ったように身を乗り出して、
俺の膝を両手でぎゅっと握る。・・・はぁ、・・・可愛い。


「どんな涼太も好きだよ！！」

「本当？」

「うん！！」


必死の頷きが小さな子供みたいで、思わず微笑みかけた。
その顔を見て、安心したのか、佐久間も少しだけホッとした気持ちが顔に出る。

可愛いなぁ。
でも、もうちょっとだけ。いじめたい。


「でも、佐久間は、俺とコージがキスしてもいいんだね。」

ほんのちょっとだけ拗ねたフリ。


俺だって、やきもちも妬くし、妬いても欲しいんだよ。
コージが俺にキスしそうになるの、止めてほしかったな。

本当に拗ねたわけではなくて、あくまでもフリのつもりだったのに。
あれ？自分でも気づかないうちに、俺って本当に拗ねてた？もしかして。


目の前の佐久間は絶賛フリーズ中。

いつもはこんなこと言わないから、焦っているのかな。
あわあわしている顔も可愛いな。

あー・・・俺、もしかして、ドSかもしれない?


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