ボクラノ Love Story (ページ21)

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赤side

目が覚めると神ちゃんが居なかった。もう帰っちゃったんかな、そう思ったら隣の部屋からピアノの音が聞こえてきた。このままやと寒いから毛布を被って隣の部屋へ行くと神ちゃんが楽しそうにピアノを弾いていた。我慢出来なくて後ろから抱きつくと神ちゃんはピアノをやめて俺の頭を撫でながら話してきた。

緑「ごめん、起こしちゃった？」

赤「ううん。起きたらな神ちゃん居らんから帰っちゃったんかなって思ったらな、ピアノの音聞こえたから・・・」

緑「ごめんごめん。寂しかったな。」

赤「うん、寂しかった。ねぇ神ちゃん、お腹空いた。」

緑「えっ？・・・あ、お粥でも作ろか。」

赤「・・・うん、作って・・・」

神ちゃんが頭を撫でながら話すからまたうとうとして話しながら寝てしまった。さっきより少ししんどくなってきたかも。いつの間にかまた眠ってしまったみたいでベッドから起きると額から神ちゃんがいつもリハの時に使ってるタオルがぬるくなって落ちてきた。

赤「神ちゃん・・・どこ行ったんやろ・・・」

重たい体をなんとか動かして毛布にくるまったまま部屋の中を探すけど見当たらなくて。玄関を確認すれば神ちゃんの靴が無くなっていた。

赤「神ちゃんが帰ってもうた・・・」

寂しくなって玄関で1人で泣いて余計にしんどくなって横になったまま気を失うように意識を飛ばした。