ボクラノ Love Story (ページ14)

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緑side

今日の朝に急な依頼が来て仕事に行かなくては行けなくなってしまった。大毅が居るから無理やって言うたのに・・・

緑「ごめん大毅、お仕事行かなあかんくなってもうたわ・・・」

赤「分かった・・・お留守番・・・してるな？」

緑「よし！ええ子！終わったらすぐ帰るから。なんかあったら電話してな！行ってきます！」

大毅の頭を撫でてパワーをチャージして家を出た。仕事をしてても大毅が心配でスマホを時々見ては大毅から連絡が来ていないか確認していた。上司に仕事を頼まれ集中して仕事をしているといつの間にかお昼に。ひと段落してスマホを確認すると大毅からメッセージが。

赤『お出かけしてきます。』

その後に大毅の好きな悲しい顔をした熊が行ってきます！と言っているスタンプも一緒に送られていた。俺はそのメッセージを見て頭が混乱した。大毅がお出かけ？1人で？もし淳太くんと一緒なら俺に連絡が来るはずやし・・・まずどこに？確か今日の天気予報では午後から天気が崩れて雨と風が強くなるって言うてたはず・・・天気が崩れることを大毅は知らないし雨でも傘を一切使わない大毅、絶対体調崩すやん・・・それに大毅が雨の日に出かけると途中で具合が悪くなってその場にしゃがんで動けなくなってしまう。

緑「ちょっと電話してきます！」

大毅が心配で周りの人に声を掛けて会社から出て大毅にメッセージを送るがいつもすぐに反応するメッセージも未読でもう出かけちゃったかな・・・と思い電話を掛ける。電話には数コールで出て少し安心。

緑「もしもし、大毅？今どこに・・・」

電話にはすぐに出たけどもう外に出てたみたいで遠くから雨の音と人がざわざわしているのが聞こえた。

赤「と、ともくん・・・寒い・・・ね・・・」

緑「大毅？！大丈夫？！寒いん？！」

赤「・・・ともくんは・・・お仕事・・・寒く・・・ない・・・？っくしゅん！」

ここで感情的になって大きな声を出してしまいそうになるけど大毅がもっと混乱してしまうから優しく声を掛ける。

緑「智くんはお部屋居るから寒くないよ。大毅は今どこに居るんか智くんに教えて？」

赤「・・・寒い・・・なんか嫌なの・・・来る・・・っひゅ・・・」

大毅が言う『嫌なの』の意味は…

緑「ちょっ！大毅！ポケットにお薬入っとらん？！」

？「あっ！大毅やん！！もう、傘ささんと風邪引くで？って智洋と電話してるやん。」