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「ぉ、」
帰り道、あの坂道を自転車を引いて登っている時突然声をかけられた
「勝利」
幼馴染の佐藤勝利
私よりはるかに成績の良い勝利は、大学こそ違うものの私の1番の理解者と言っていい
「帰り？」
「うん、勝利も？」
「おん、送ってくよ」
駅から歩いてきた様子の勝利が、当たり前のように私の自転車を代わりに引いて歩き出す
小さい頃は、女の子みたいだったのに
いつの間にか、男っぽくなって、知らぬ間にこんな美少年に成長してしまった
噂には聞いておるぞ、幼馴染よ
相変わらず、モテモテなんだってな
「ん、なに？」
ニヤニヤしながら勝利の横顔を眺めていた私を不思議そうに見ると、勝利は顔をくしゃっとさせて笑った
「勝利さ、彼女できないの」
「…作らないの」
「なんで、ぁ、常に複数の女の子と遊びたい的な？」
勝利がそんな男じゃないことを知っていながら、わざとらしくそう言った
勝利は私を見つめると、少しだけ顔を曇らせた気がした
「まぁ、この佐藤勝利様だからね」
「さすがっす先輩」
少しの沈默があった後、勝利はおどけてみせた
その、綺麗な横顔
彼にもきっと、薔薇が似合う
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えつ(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです＾＾続編もよろしくお願いします！ (2019年4月24日 23時) (
レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - はじめまして。この作品すごく好きです！一気に読んでしまいました。移行後の続きを楽しみに待ってます。 (2019年4月24日 17時) (レス) id: 88ef7968ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えつ | 作成日時：2019年4月6日 22時
