エ イ ト も の が た り

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信五said
すばると2人きりになったら
すばるが袋を渡してきた。

す｢開けてみ？｣

言われた通り開けると
マンガの最新刊の他に
ちぃの写真がたくさん入ってた。
ちぃは俺に1番懐いてたから
よく寂しがってるらしい。

す｢今度電話繋げてちぃにも声聞かせてやりや。
多分喜ぶと思うで。
お前入院してからずっと寂しそうやから。｣

信｢そうするわ。俺もちぃの声聞きたいからな。｣

す｢あと…これ。｣

そう言って渡されたのはこの前出たばっかの
ゲーム機とソフト。

す｢俺…小遣い貯めて買ったんやけど
ヒナ1人やと副作用ない日とか暇やろ？
やから…プレゼントや。｣

ちょっとぶきったいとこがすばるのええとこやな。
めっちゃ優しいし。

信｢すばるありがと！明日から早速やるな！｣

す｢良かった……なぁヒナ、無理せんでええよ？
ほんまは体調悪いんやろ？
オカンに頼んでしばらく2人にしてもらったから
吐いてええよ？｣

気づかれてもうたか。やっぱすばるには敵わんな…
朝起きた瞬間から昨日と打って変わって体調が悪い。
けど亮たちが見たら心配すると思って
必死に吐き気と戦ってた。
やけど背中をさすられた瞬間溜めていた分もまとめて込み上げてきて、思わず吐いてもうた。

す｢吐いたほうが楽やろ？
背中さすったるから落ち着くまで吐きや。｣

信｢あ…りがと｣

す｢無理して喋らんでええねん。
モタモタしてると帰ってきてまうぞ。｣

ほんますばるはすごいな。めっちゃ尊敬やわ。
楽になるまで吐ききった頃亮たちが帰ってきた。
なんか亮は怒ってるし忠義は泣いてるし
章大は困ってるし…何があってん。想像はつくけど…

亮｢しんちゃ！聞いてや！
たぁがなまたわがまま言ってん。
はよしんちゃのとこ行きたかったのに！｣

忠｢たぁ悪くないもん！｣

章｢2人とも落ち着いてや…｣

亮｢しょーちゃも思うやろ？
たぁうるさかったもんな。｣

忠｢りょーちゃの方がうるさかったもん！｣

章｢2人ともいい加減にしてや！｣

章大が怒った…初めて見たかも。
怖いな…誰に似たんやろ…ほんま
思わずすばると目を合わせて笑ってしまった。

章大が怒ったおかげ？で2人とも落ち着いたんやけど
しばらく俺は寝かせてもらえなそうや。
嬉しいけども…まぁ

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