エ イ ト も の が た り

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すばるsaid
忠義と庭で遊んでた亮が俺の所に走ってきた。
｢遊んで！｣とか言うんかなって思ってんけど
｢章大がずっと泣いてる｣言うから心配になった。
章大が泣くとすぐにマルか裕が泣き止ますから
ずっと泣いてるなんてことは今までなかった。
もしものために俺らの家は
スペアキーをそれぞれの家に預けてある。
とりあえず鍵を持って裕の家に行った。
裕とマルの靴はなくて章大1人やから
ずっと泣き止まんかったのかな
なんて考えてたら亮が章大を見つけた。
章大の足からはかなり血が出てた。
でもそれ以上に俺は右手の腫れ具合が気になった。
折れてるんやないか？
一昨年亮が骨折した時と同じように赤く腫れている。
章大を連れて帰って
オカンに病院まで連れてってもらった。
検査の結果、やっぱ骨折してた。
利き手の骨折は色んなことが出来なくなるから
結構ストレスがかかる。
それにマルの方も数値が良くなくて
入院って言ってたから
裕まで倒れてまうんやないかって心配になった。
裕はメンズファッション誌のモデルをしている。
まぁかっこええしな。
なのにバスケ部のエースやから
練習も欠かさず毎日行ってる。
それに入院の世話と章大と…ムリやろ。
オカンと話して章大を家で預かることになった。
処置を終えてギブスでガチガチに固定された章大と
亮と忠義を連れてマルの様子を見に行くことにした。

章｢まるちゃ！大丈夫？｣

隆｢章ちゃんありがとう。大丈夫やで。
章ちゃんもおてて痛いやろ？大丈夫？｣

章｢しょーたね
りょーとたぁのおうちでお泊まりするから大丈夫！｣

隆｢そうなん？ええなぁ…楽しんでな！｣

章｢うん！｣

この2人のやり取りは多少噛み合ってない気もするけど
お互い優しいヤツらなのは分かる。

亮｢マル！入院なん？大丈夫？｣

隆｢亮ちゃんとたっちょんも来てくれたん？
ありがとうな！せやねん。入院になってもうたわ…
でもすぐ元気になるから大丈夫やで！ﾊﾟｰｰﾝ｣

忠｢ｷｬｷｬまるちゃ変なの！｣

亮｢マルうるさい。変なこと言わんでええねん！
でも、はよ元気なってな？
りょーまたマルと遊びたいから…｣

忠｢たぁも！｣

章｢ずるい！まるちゃはしょーたのお兄ちゃんなの！｣

隆｢まぁまぁみんなで遊ぼうや。｣

忠｢何して遊ぶ？｣

ピュアやな…俺もちっさい時はこんなやったんかな…

亮｢みんなでってことはすばるくんもやろ？｣

や、俺は亮みたいな性格やった気がする。

す｢たまにはみんなで遊ぶか。｣

章「楽しみ！」

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