エ イ ト も の が た り

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隆平said
いきなり章ちゃんが泣き出してもうたから
ちょっと心配してたんやけど
理由が分かったら可愛いったらない。

亮「じゃありょーのいちご半分あげるー！」

章「ほんま？ありがとう！」

忠「ずるーい！たぁも食べる！」

亮「たぁは自分のあるやろ！」

忠「なんでぇ？ええやん！」

亮「はい。章ちゃん！」

章「美味しいね！」

なんてほっこり…ふとすばるくんを見ると
からかうためにいちご取って
ほんまは返すつもりやったんやろうな。
どうしてええかわからん様な顔してる。
不意にすばるくんと目が合って
思わず笑ってまいそうになった。

隆「なぁ章ちゃん。
すばるくんいちご返してくれるって。」

章「えっ？すばるくんほんま？」

す「ええよ。」

章「じゃあこのいちごは亮と半ぶっこだね。」

忠「たぁは？」

裕「忠義食欲旺盛やな。誰に似たんこれ？」

す「俺も分からんねん。ウチらほかみんな
そない食べへんのにこいつめっちゃ食うねん。」

忠「いーちぃーごー！」

章「じゃあしょーたの分半ぶっこしよっか。」

忠「うん！」

亮「しょーちゃええねんでほっといて。
たぁあげたらあげただけ食うから。」

忠「りょーちゃひどーい！たぁ、しょーちゃ好き！」

章「ありがとうやけど
ひどいって言ったらあかんよ？」

亮「たぁ何やねん！ひどないて。」

す「まぁまぁ美味しく食べようや。」

信「誰が言ってんねん。事の発端すばるやろ。」

す「そ、そんな言い方ないやん。なぁ隆平？」

隆「じゃあすばるくんの分のいちごあげたら？」

裕「ええやん。それで解決できるやろ。」

す「それはないって。食べてもうたし。」

隆「じゃあ僕のいちごをあげよう！
3人で分けるがよい！」

忠「ありがとう！食べる！」

亮「ちゃう！たぁが受け取ったら全部食べてまうから
りょーにちょうだい。はい、しょーちゃ分けて？」

章「え？しょーた分けるの？」

そんなこんなでお昼ご飯を食べるだけで
1時間くらいかかってもうたけど
みんなでご飯食べるんて楽しいな。
また病院戻ったら1人でご飯やもんな。
ずっとこの時間が続いたらええのにか…

信「まる。この時間楽しんだもん勝ちやで。
また病院戻ってまうから。」

信ちゃんが耳元でそっとそう囁いた。

隆「ありがと。信ちゃんも楽しんでな。」

信「言われんでも楽しんどるわい。」

はぁ…帰りたないな。

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