エ イ ト も の が た り

横山家 ページ21

裕said
やっと仕事に区切りが着いた。
やから章大を迎えに行ける。
すばる達にもたくさん迷惑もかけたし
章大もまだ4歳なのに家族と離れて暮らさせて
兄としてほんま申し訳ないわ。
明日には隆平も一時的に退院できるし
どっか出かけたいな。

裕｢すばるおる？｣

す｢あーはいはい。章大！お兄ちゃん来たで！｣

章｢ゆーくん！お仕事は？｣

裕｢終わったよ。帰ろっか。｣

章｢えっ？ホンマに？｣

裕｢うん。明日な、隆平がお家帰ってくるから
お祝いしよな。｣

忠｢しょーちゃ帰ってまうん？｣

亮｢お祝いりょーも行きたい！｣

章｢うん！みんな来て！｣

裕｢ほな行こか。｣

章｢バイバイ！明日ね！｣

忠｢明日ね！｣

亮｢迎え来てな。｣

よく考えれば章大と2人きりって久々やな。

裕｢明日何したい？｣

章｢うーん…まるちゃに楽しんでもらいたい！｣

裕｢せやな。明日は朝からパーティーの準備やで。｣

章｢うん！しょーた頑張る！｣

裕｢よし！お兄ちゃんも頑張るで！｣

章｢まるちゃのお祝いやからね。｣

裕｢じゃあ明日に備えて早く寝よっか。｣

章｢ゆーくん…｣

裕｢ん？どした？｣

章｢しょーたゆーくんと寝たい。｣

裕｢ホンマに？｣

章｢ダメ？｣

裕｢ううん。一緒に寝よ。｣

章｢やった！｣

裕｢俺の部屋でええか？｣

章｢うん！しょーた枕持ってくるね！｣

裕｢はーい。早く来ないと電気消してまうで。｣

章｢キャー！しょーた行ってくる！｣


母｢ただいま。｣

裕｢あ、オカンおかえり。｣

母｢明日やんな。隆平退院するん。｣

裕｢うん。俺と章大で迎え行くで。｣

母｢ごめんな。色々任せっぱなしで。
隆平の変化にも気づけなくて…｣

裕｢ええねんええねん。オカンも毎日
こんな時間まで働いてくれてるんやから。
俺はかっこええと思うで。｣

母｢ありがとうな。
そんなこと言われたら泣いてまうわ。
裕次表紙なんやろ。予約してきたで。｣

裕｢そんなんやめーや。恥ずかしいやん。｣

母｢ええやんか。兄弟みんなかっこええんやから。｣

章｢あ！オカン〜！おかえり！｣

母｢章大ただいま。寂しかった？｣

章｢寂しかったけど楽しかった！
でもオカンに会えて嬉しい！｣

裕｢良かったな。章大は会うの久々やもんな。｣

章大がすばる達の家にいる間は
俺が早く寝る理由もないから
周りのクラスメート達と
同じくらいの時間まで起きてて
当然ながらオカンにも会ってた。
けど章大は家にいた時も早く寝てたから
会えてへんかったもんな。

22→←21

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す