見えない愛 (ページ23)

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章大said

亮の病室を出て、ハッとした。
手紙…大倉読めないやん…
いっつもすごい笑顔やから忘れとった。
どうすればええんかな…うーん…

あっそうや！
大倉にこれを読んであげればええんや！
今日俺さえてるんとちゃうか？

ーガラガラガラガラ
章｢おーおっくら♪｣

忠｢おぉヤス！めっちゃ嬉しそうやん。｣

章｢あんな大倉、

これ…亮が大倉へって手紙書いてくれたんよ。

すっごい丁寧な字でな。

やから、今からこれ読んだるな？｣

忠｢ほんま！ありがとう！｣

章｢大倉へ
この間はホンマにごめん。
もう元気やから安心してね。
大倉は何も悪ないからな。
会いに行けなくてごめん。
まだ…会いには行けないけど、
大倉に早く会いたいです。
だから、これから頑張って自分に勝ちます。
やから、待っとってな？
俺は大倉に元気になって欲しいから、
だから、俺はもっと頑張る。

お前はホンマに良い奴やのに、
あの時信じれなくてごめん。
自分に負けてもうたらあかんやんな。

仁からお土産貰った？
前に大倉と2人で沖縄行った時、
大倉あれめっちゃたくさん買って食べてたやろ？
食べてくれた？あれそんな美味いんか？
貰っててくれればいいんやけどね。

これから、大変な治療が始まると思うけど、
大倉は強いからな？大丈夫や。
不安になったら、メンバーを頼って。
泣きたくなったら、思っきり泣けばええよ。
俺は大倉の味方やから、いくらでも頼ってな？
大倉は頑張りすぎるから、
ちゃんと村上くんとかの言うこと聞くんやよ。
無理は絶対あかんからな。ええな？亮より｣

大倉は耳をすまして聞いていた。

忠｢ありがとう…お返事、ヤス書いてくれへん？｣

章｢ええよ！あっまだなんか書いてあった。｣

忠｢えっ読んでや！｣

なんやこれ？亮やりよったな？

章｢嫌や！｣

忠｢読んで～よ…｣

章｢しゃーないなぁ…
章ちゃん、大倉に甘えすぎたらあかんよ。
あと、あまやかしすぎてもあかんで。
しっかり支えたってな？
章ちゃんも無理せんといてな？
あっ、ここまでが手紙やから、ちゃんと読んでな？｣

はぁ…気づいとったんか亮…
そしたら他の方法考えたのに…

忠｢なぁ、今から言ったこと書いて、
亮ちゃんにお返事って渡してくれへん？｣

章｢うん。ええよ！｣

忠｢亮ちゃんへー｣

とにかく必死に書いた。
普段はゆっくりめに話すなぁって、思っとっても、
それに合わせて字を書かないとあかんから、結構大変やったんよ。

章｢じゃあ亮に届けてくるな！｣