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信五said


ずっと亮とすばるにも
大倉のこと言わないといかんと思ってた時に
ヤスから同じこと相談されて
俺も伝える決心ができた。
すばるには俺が連絡することになって
どのタイミングですればいいのか
ずっと迷っていたけど、
夜ふかしの撮影の後電話することにした。

でもあかんなぁ俺…弱い
電話のことが気になりすぎて
全然収録に集中できひんかった。
マツコに
あんた体調悪いの?
って言われてもうたし。

伝えなきゃあかんことは分かってる…
分かってはいるんや
だけど…やっぱり嫌や…

震える手ですばるの連絡先を押す。

プルルル ガチャ

す「…はい?」

信「あ、すばる…俺や。」

す「ヒナ?どした?なんかあったんか?」

信「…すばる」

す「ん?」

すばるは何かを察したのか
優しく俺が話し始めるのを待ってくれた。

信「大倉がなグズッ脳に腫瘍があってな…」

あかん…俺もう泣いてる

す「…うん」

信「それがな…結構進行してんねん。」

す「…そっか」

信「それだけ…ちゃうねん」

す「…うん」

信「大倉な…目が…見えへんようになってもうて…」

それまで相槌だけをうって聞いてくれていた
すばるが口を開いた。

す「…どうゆう…ことなん?」

信「腫瘍が目の神経を圧迫してんねん…」

す「また…見えるようになるん?」

信「…ならん確率の方が高いって…」

す「…そうなんか。」

信「あと…大倉も知らんことなんやけど…

大倉の担当医の先生がな…

もう…治らんと思ってくれって…

色々試すけど…治る確率は低いし…

治っても…再発する可能性が高いって…

これは…俺とヨコしか知らん。

だけど…すばるには知っておいて欲しい…」

す「…わかった。辛かったな…

言ってくれてありがとうな…

怖かったな…すぐ行くな。」

すばるは俺が言って欲しかった言葉を
全て言ってくれた。
だから…ついつい素直になってしまった。

信「…はやく、来てくれ」

す「うん…すぐ行くからちょっと待っとってな」

とにかく不安しかなかった心が
ほんの少し…安心できた。
まだ、年下のみんなは知らんことも沢山ある…
寿命やって…
担当医は最悪1年って言ったけど…
1年持つ確率は半分くらいしかないねん…
とにかく誰かに抱きしめて欲しかった。
1人で不安の檻に閉じ込められた感覚から
逃れたかったんやね。
自分の感情にも気づけへんほど
俺は自分を追い込んでたんやな…

ピーンポーン
そんなことを考えていたら
すばるが来てくれた。

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作者名:黄色担 | 作成日時:2019年10月17日 23時

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