お礼企画後日談2/kn,os ページ47
後日談その3 コネシマの場合
「もう無理…。」
「無理やない、はよ手ぇ動かせ。」
「スパルタかよ。」
いつものように部活終わりに補習を受ける私を迎えに教室までやってきたシッマ。
最初の頃とは違って、最近は私の学力を上げようとして全然答えを教えてくれない。
そりゃ分かりやすく何回も何回も教えてくれて感謝はしてる。
だけどさ、なんかやる気でないんだよねぇ…。
シッマと付き合い始めて、同じ大学に行くぞ!と燃えたりもしたけど、元から勉強なんて全く好きでもなかったし、そんなやる気が続くはずもなくもうシャーペンを握る事すら苦痛でしかない。
「これが倦怠期ってやつか…。」
「アホか。」
「だってやる気出ない、なんかさぁご褒美とかないわけ?」
一問解くごとにお菓子くれるとかさ、餌でもありゃ私頑張れるかもしれない。
「一問解くごとにちゅーしたる。」
「は?」
「ご褒美。やる気でるやろ?」
「それやる気出るのシッマの方でしょ?」
「当たり前やろ!俺がお前とちゅーしたいんじゃ!はよ解かんかい!」
バシンと机を叩かれて、慌ててシャーペンを握り直す。
それにしても我ながら現金な女だ、ちゅーしたいから解けと言われてこんなにもやる気に溢れている。
よーし!やってやるぞ!待ってろシッマ!
その後全く問題を解けない私に「そんなに俺とちゅーしたくないんか…。」と落ち込むシッマの誤解を解くのに必死になったのは言うまでもない。
後日談その4 オスマンの場合
「ね、ねぇマンちゃん?」
「んー?どないしたんA?」
「あの、これはちょっと、早いんじゃないかなぁ、なんて。」
確かに花火の時に嗾けたのは私だ。
マンちゃんの”男の人”の部分が見たくて。
でもさ、今ベットで私の上にいるマンちゃんは”男の人”っていうより完全に”野獣”って目してるんだけど。
正直言っていい?すっごい怖い!
「んーでも泊まってって言ったのも煽ったのもAやん?」
「そう、だけどさ。」
「俺ずっと我慢しとったのにな。」
「ずっと?」
「そう、ずぅっと。Aが大人になるの待っとんたんやで、でも俺が間違ってたわ。」
「何が?」
マンちゃんはいつもの仕方ないなぁって顔をして笑った。
「Aを大人にするのは俺やんな?」
そう言って私を潰してしまわないように体重をかけるマンちゃん。
いつもなら私がちょっとでも嫌がる事はしないのにね。
仕方ないなぁマンちゃんは、私が大人になってあげるよ。
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ひとちん(プロフ) - NORTHさん» NORTHさんコメントありがとうございます!初めてのギャグがもはや黒歴史になっていたところでそのお言葉…嬉しいです…!よければ短編集2の方もどうぞよろしくお願いします!あそこまでぶっ飛んだギャグはありませんがww (2017年10月29日 19時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
NORTH(プロフ) - 突然ですが初コメ失礼します!ひとらんの回の主人公が面白すぎました…あれですね、貴方様はギャグセンもあるんですね!すごいです!リスペクトです!頑張ってください!(語彙が…無い!) (2017年10月29日 19時) (レス) id: ecb1a421ae (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - ひとちんさん» こちらこそ(*´▽`*)これからもよろしくお願いいたします! (2017年10月8日 16時) (レス) id: cb678ab533 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - ヒメ*さん» ヒメ*さんコメントありがとうございます!最近更新サボってますが頑張って更新するので気長にお待ちいただければと思います!感想下さってありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2017年9月10日 18時) (レス) id: 5e55a572da (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - こんにちは!いつも読んでいます!『総統の愛した甘味屋さん』を読ませていただきました!ひとちん様の書く小説は本当に素晴らしいな、と心から思いました!応援しています!これからも頑張って下さい(*^O^*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
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