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→続 ページ43

「お、やっと戻ってきた。逃げたのかと思ったわ!」

みんなが揃う談話室に戻るとコネシマくんが声をかける。
その言葉ににこりと微笑んだ。

「そんなわけないでしょ?ちょっぴり自信あるんだ、私。」
「なんかええの思いついたん?」
「うん、マンちゃんのアドバイスのおかげかな。」

マンちゃんにそう言うとニコニコと笑って返してくれる。
さて、私の話の後で笑っていられるのは何人残るかな?
悪戯を仕掛けた子供のように胸がわくわくと躍っていた。

「じゃあ私の番ね…。」

グルッペンの横に座り、みんなの視線を受けながら口を開く。

「今日こんな物を見つけてね…。」

ポケットから取り出した写真をテーブルの上に出す。
心霊写真か!?とみんなが身を乗り出して写真を見ると、その目が大きく開かれた。
写真を見た全員が動揺する、その中でも一際大きく動揺する人たちが数名…。
目ざとくそれを見つけると、私の推理は確信に変わった。

心霊写真なんて生優しいものじゃないわよ。

「びっくりしちゃった…まさか離れてる間にグルッペンがこんな綺麗な女の人と、なんて…。」
「A!これは…!――――」

落ち込んでるという風にして話出せば、やっと硬直から復活したグルッペンが私の肩を掴む。
言い訳をしようとするグルッペンの口に人差し指を添えて、笑顔で黙らせた。

「だめよグルッペン、話を中断させるのはルール違反でしょ?」

私の笑顔にグルッペンも、他のみんなも怯えたような表情を見せる。
あぁ楽しい!今日一日落ち込んだ分しっかり報復させて貰いますからね!

「でもね、この写真おかしいの。こんな至近距離のアングルなのに気配に敏感なグルッペンが全く撮られた事に気付いてないの。恐らくすごく有能なパパラッチに撮られたのよ、そう思わない?ゾムくん。」
「そ、そやなぁ…。」

私に名前を呼ばれてビクリと肩を跳ねさせるゾムくん。
そんなに動揺してどうしたの?有能なパパラッチさん。

「それにグルッペンの服装と女の人の服装、合ってないと思わない?仕事関係にしては派手すぎるし、デートにしてはこんな派手なドレスちょっと浮いちゃうよね。なんかまるで夜のお店で働く女の人のような恰好だよね。どう思う?鬱先生とコネシマくんはこういうのに詳しいよね?」

にこりと笑って二人を見ると、いやぁ…とかモゴモゴ濁しながら煙草を銜えてカチカチとライターをいじる。
煙草逆さまですよ、お二人さん。

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ひとちん(プロフ) - NORTHさん» NORTHさんコメントありがとうございます!初めてのギャグがもはや黒歴史になっていたところでそのお言葉…嬉しいです…!よければ短編集2の方もどうぞよろしくお願いします!あそこまでぶっ飛んだギャグはありませんがww (2017年10月29日 19時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
NORTH(プロフ) - 突然ですが初コメ失礼します!ひとらんの回の主人公が面白すぎました…あれですね、貴方様はギャグセンもあるんですね!すごいです!リスペクトです!頑張ってください!(語彙が…無い!) (2017年10月29日 19時) (レス) id: ecb1a421ae (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - ひとちんさん» こちらこそ(*´▽`*)これからもよろしくお願いいたします! (2017年10月8日 16時) (レス) id: cb678ab533 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - ヒメ*さん» ヒメ*さんコメントありがとうございます!最近更新サボってますが頑張って更新するので気長にお待ちいただければと思います!感想下さってありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2017年9月10日 18時) (レス) id: 5e55a572da (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - こんにちは!いつも読んでいます!『総統の愛した甘味屋さん』を読ませていただきました!ひとちん様の書く小説は本当に素晴らしいな、と心から思いました!応援しています!これからも頑張って下さい(*^O^*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひとちん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月6日 4時

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