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クラス親睦会当日。
直接海に集合となった場所に向かうとすでにほとんどの人が集まっていた。
その中にグルちゃんの姿はなく、鈴木さんたちもそわそわとしていた。
集合時間になっても現れないグルちゃんに鈴木さんたちに頼まれ電話を掛けると、まさに今起きましたという掠れた声だった。

『すまん、今起きたわ…。』
「声聞けば分かるよ、朝までゲームしてたんでしょ。」
『ん〜』
「もう!早く来てよね楽しみにしてたんだから!」
『…すぐ行くわ。』

通話を終わらせ、みんなにグルちゃんは後から来ると伝えると鈴木さんたちはほっと胸を撫で下ろした。
きっとグルちゃんに見せる為に可愛い水着を買ったのだろう、無駄にならなくてよかったね。

新しく買った水着は派手な赤色の水着。
さっちゃんと色違いのビキニタイプだ。
どうせ来年は受験で海どころではないだろうから、今年は思いっきりハジけようと二人で相談して決めたのだ。

「あー極楽じゃあ…。」
「ふふっAちゃん銭湯じゃないんだから。」

さっちゃんと大きな浮き輪に乗って水面をぷかぷか浮かぶ。
ゆらゆらと緩やかに揺れる波にこのまま眠ってしまいそうだと思っていたら、砂浜の方からどっと沸き立つような声が聞こえた。

「どうしたんだろ…。ふっ、あははははは!」
「うわーすごいね…かっこいいー…。」

盛り上がる砂浜に視線を向ければ、大遅刻でやってきたグルちゃんの姿があった。
引き締まった上半身に、白いシャツ、黒い短パン、日差しに反射して輝く金色の髪…。
暑さか人混みの多さか寝不足か、不機嫌に眉間に皺を寄せてだるそうに立つ姿は完全にチンピラと同じで思わず大声で笑ってしまった。

しかし、隣のさっちゃんもグルちゃんの周りで顔を赤らめてる鈴木さんたちも、ついでに言えば海水浴場中の女の子たちは皆グルちゃんにメロメロである。
罪な男め、と思いながら見ているとグルちゃんがこっちを向いたので大きく手を振って声を上げる。

「グルちゃーーーん!遅刻は罰金だよー!カキ氷2つね!」

上に掲げた手でピースサインをするとグルちゃんは顔の高さまで手を上げて応えるとすぐに売店の方に歩き出した。

「やった。さっちゃん上がってカキ氷食べよう!」
「んもぉ、調子いいんだから…。」
「えへへ。」
「グルッペンくんもAちゃんには甘いよね、ほんとに分かりやすいんだから。」
「ん?なんか言った?」
「いいえ、べっつにー。」

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ひとちん(プロフ) - NORTHさん» NORTHさんコメントありがとうございます!初めてのギャグがもはや黒歴史になっていたところでそのお言葉…嬉しいです…!よければ短編集2の方もどうぞよろしくお願いします!あそこまでぶっ飛んだギャグはありませんがww (2017年10月29日 19時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
NORTH(プロフ) - 突然ですが初コメ失礼します!ひとらんの回の主人公が面白すぎました…あれですね、貴方様はギャグセンもあるんですね!すごいです!リスペクトです!頑張ってください!(語彙が…無い!) (2017年10月29日 19時) (レス) id: ecb1a421ae (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - ひとちんさん» こちらこそ(*´▽`*)これからもよろしくお願いいたします! (2017年10月8日 16時) (レス) id: cb678ab533 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - ヒメ*さん» ヒメ*さんコメントありがとうございます!最近更新サボってますが頑張って更新するので気長にお待ちいただければと思います!感想下さってありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2017年9月10日 18時) (レス) id: 5e55a572da (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - こんにちは!いつも読んでいます!『総統の愛した甘味屋さん』を読ませていただきました!ひとちん様の書く小説は本当に素晴らしいな、と心から思いました!応援しています!これからも頑張って下さい(*^O^*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひとちん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年8月6日 4時

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