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「明日から俺も畑手伝うわ。」

晩御飯の途中でグルッペンが言った言葉に食事の手が止まる。

「え、肩の傷は大丈夫なの?無理しなくていいんだよ?」

そう言うとグルッペンはフォークを置いて、シャツのボタンを上から外す。
え、ちょっと、待って待って!焦るけどなぜかその光景から目が逸らせない、これが魔性か…!
襟をぐいっと横に引っ張ると傷があった部分を見せる。傷跡は残ってるものの綺麗に塞がってる。

「もう治った、いい加減体を動かさんと鈍る。……見すぎだろ、涎垂れてるゾ。」
「よ、涎なんか垂らしてないもん!」
「触って確かめるか?」

ニヤニヤしながら小首を傾げるグルッペンの色気はヤバい。
もしかして今までそうやって女をたぶらかして生活してたんじゃなかろうか…。まぁグルッペンに限ってそれはあり得無さそうだけど…。

「服を着てご飯を食べてください。」
「照れるなよ、肩以外も触っていいんだゾ?」

本格的に脱ぎだしそうなグルッペンに手のひらを突き出して宣言する。

「これ以上からかったらデザート抜き。」
「さて、せっかくのうまい飯が冷めてしまうな。」

いそいそとボタンを留め始め始めるグルッペン。
本当に甘いものに弱いんだから。

「Aと同じ時間に起こしてな。」
「えー大丈夫?グルッペン朝弱いじゃん。」
「餌がありゃ起きる。」
「ふふっ口にチョコレート詰めこめばいいってこと?」

顔を突き出して下から覗き込むようにそう言うと、一瞬怯んだように見えたグルッペンはスっと右手と出してきた。

ふにっ

グルッペンの手のひらが頬に添えられて親指が私の唇に当てられる。

「キスでもしてくれりゃ飛び起きるゾ?」

顔中に熱が集まるのが分かる。
椅子から落ちるんじゃないかって勢いで後ろに引いた私を見てゲラゲラと笑うグルッペン。
でもさ、耳赤いんですけど。これが前に話してたベルカ式ってやつ?

「…グルッペン、やっぱり今日はデザート無しね。」
「すいませんでした。」

最終兵器の呪文を口にすれば即時に降伏宣言が出た。
この戦いは私の勝利のようだ、お互いに心は大ダメージだけどね。

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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ッ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ* - グルさんイケメン…最推しです(*´ー`*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます!楽しんで貰えたなら幸いです!!続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります!これからもよろしくお願いします!! (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます!秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます!体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます!感想とても嬉しいです!!2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひとちん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年7月23日 23時

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