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苦しい、苦しい、苦しい！！！
「ゾ、ゾムさ、ちょっ、苦しい…！」
「あーすまん。我慢して、あんた連れてるとこ見られたら後々やっかいな事になりかねんから。」
そう言われたら黙って我慢するしかないけど…！
とても人一人担いでるとは思えない速度で走るゾムさん、私の視界はゾムさんの背中しか見えないから予測不能な動きに心の準備などできるわけもなく、飛んだり登ったり、そのたびにゾムさんの肩に乗った私のお腹が食い込んで「ぐえっ」とカエルのような声を上げる。
逆さまになった頭は血が上ってパンパンに腫れているのではないかと思うほど熱い。
確かにおんぶやお姫様抱っこだと両手が塞がってしまうから、この持ち方がゾムさん的には一番効率がいいのだろうけど…。
もう、意識飛びそう！
何分その状態が続いただろうか。
頭がくらくらとし始めて、本格的に意識を飛ばしそうになった時、ゾムさんの動きがピタリと止まった。
視線を下げればいつの間にか走っていた地面はコンクリートの上から土に変わっていた。
「この辺でロボロが待っとるはずなんやけど…。」
ロボロさん…？
確かグルッペンが教えてくれた仲間の名前だ。
えっと、なんて言ってたっけ…？
逆さまになって揺すられた頭は正常に機能ができなかった。
「あ、ゾム。こっちやで。」
優しそうな声と共にこちらに近寄る足音がした。
「お、ロボロ。馬車は？」
「ちょっと先に停めてる。」
「んじゃそこまで運ぶわ。」
運ぶって…完全に物か何かと思ってないか…？
だがそれを伝えるだけの力は残っておらず、再びお腹に振動を感じた。
「んじゃ、あとは任せたな。」
「おっけぇ、ゾムはどうするん？」
「全然暴れ足りんから戻るわ、大先生たちも心配やし。」
「だねぇ、んじゃまたね。」
ゾムさんによって雑に馬車に乗せられた私は、やっとの事で腹部の圧迫感とさよならをした。
あ、ゾムさんにお礼言うの忘れた…。
そう思ったのは馬車が進み始めてしばらくの事。
少しは回復した体を起こすと、こちらを見つめる少々小柄な男性と目が合う。
「大丈夫？寝ててもいいよ。」
「いえ、大丈夫です。えっと、ロボロさん？」
「うん、よろしくね。Aさん。」
そうだ、グルッペンが言ってたのを思い出した。
『背の低い奴、でも…』その先が思い出せない、なんて言ってたかな？
「ねぇAさん。」
「はい？」
思い出そうとした思考はロボロさんの声によって遮られた。
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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