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みなさん、初めましてAです。
この度は私のために尽力頂き大変感謝しております。
あまり長々と書く時間もありませんので、早速ですが本題に入らせて頂きます。
私がアスタムに連れられてから４年が経ちますが、残念ながら城内について私にお伝えできる事がありません。
皇太子に呼ばれた時だけ兵士に連れられて厨房と皇太子の場所へ連れて行かれます。
その際に、厨房でも道中でもすれ違う兵士は少なく、使用人たちとも顔を合わせた事がないので恐らく私が使用している厨房、道は特別な所なのだと思います。
用がない時は部屋に閉じ込められています。
部屋には鍵がかけられ、入口に常時見張りの兵がいますし、窓には鉄柵がはめられているので自力で出る事はできません。
しかしながら食事は与えられますし、人並みの生活は送れています。
今すぐにどうこうなるような事はありませんので、あまり心配しないでください。
どうかグルッペンが無茶な事をしないよう、見張っておいてください。
みなさんと会える日をお待ちしております。
「グルさん、こっちはあんたが一人で読み。」
トントンが読み上げたAさんからの手紙。
２枚目の便箋は開いてすぐにグルッペンの手に渡された。
グルッペンがそれを懐にしまうと、オスマンがトントンに向けて口を開く。
「…今アスタムに戦争ふっかけて勝てる確率は？」
「急襲して半々ってとこやな。」
「微妙やな、やけど今の状況がずっと続く保証はない。」
「せやな、ちょっとくらい無茶でも早ければ早い方がいい。」
たとえ今、手紙に書いてある通りAさんが無事であったとしても、それはずっとその状況が続くということではない。
もしこちらの動きがバレてしまったら、もし皇太子の気持ちに変化があったら。
その平穏は明日にでも消えてしまう可能性があるのだ。
あの日の俺たちのように。
「皇太子の城を急襲して制圧する。」
グルッペンの発した一言に全員が注目する。
組んだ手の上に顔を乗せたグルッペンは、そのまま力強い瞳で前を見据えた。
「やっかいなのは国王より皇太子だ。そこを先に制圧して様子を見る、降伏するようならそれでよし。皇太子を見捨てるというなら全面戦争になる。」
「なるほどな一点に兵力を集中するならイケるやろ、ただし速さが肝心や。モタモタしとったら城外を包囲されてあっという間に形勢が不利になるな。」
「電撃戦はうちの得意分野やろ。」
不敵に笑ったグルッペンに皆の顔がつられた。
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なな - うん。 いや最推しにこんなんされたらもう本当ヤバいなぁ…((語彙力ｯ いやグルちゃんかっこええ~… (2019年9月7日 18時) (
レス) id: 49b689c972 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ＊ - グルさんイケメン…最推しです(*´ー｀*) (2017年9月10日 9時) (レス) id: ab38d97291 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 75さん» 75さんコメントありがとうございます！楽しんで貰えたなら幸いです！！続編も次回作も早くお届けできますよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月22日 12時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
75(プロフ) - ひとちん様初めまして。いつも楽しみに読ませて頂いております。この度は完結おめでとうございます！秀逸な作品構成にどきどきしながらページを送っておりました。続編、次回作共に首を長くしてお待ちしてます！体調にはお気をつけてお過ごしくださいませ。 (2017年8月22日 12時) (レス) id: 97ace52c10 (このIDを非表示/違反報告)
ひとちん(プロフ) - 水鈴さん» 水鈴さんコメントありがとうございます！感想とても嬉しいです！！2では二人のその後などを書かせて頂く予定ですので完成したらぜひそちらもご覧になってくれると嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2017年8月21日 22時) (レス) id: 30a8058165 (このIDを非表示/違反報告)
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