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「…………あそこへ行くとするか」



家の比較的に近所にある、神社へ
あそこは"私"が生きていた頃からあった今やとても歴史のある神社となった



「そこで感傷にでも浸るとしよう」



我ながら、馬鹿なことをする









▽▲▽▲▽









子供の足で約15分ほど歩いた場所
ここは山吹と桜が並び美しい景観であるものの
あまり人には知られていない場所
前の私とぬらりひょんは度々ここに鯉伴を連れて遊びに来た思い出もある



「…………?」



なん、だ?
この感じ



体を襲う、ゾワゾワとする不愉快な何かと懐かしい懐かしい妖気



しかし、不愉快なそれもどこか知っているその感覚



「不快だ」



これが何なのかもわからずたた不快になるばかり
そう思っていると、ここから少し離れた場所から私の鼻をついたのは前前世ではよく嗅ぐ機会があった匂いが漂ってくる



「……血……?」



誰か、怪我でもしたのか…?



そう思ったその時だった



「Aちゃん!!?」

「…リクオ、くん…?」



奥から現れたのは全速力で走りながら、涙を流し頬を血を濡らす友人だった



「Aちゃっ、行っちゃダメ!!奥に行っちゃ!!
おとーさんがっ、おとーさんが!!!」

「!?鯉伴に何かあったのか!?」

「おとーさんがっ、ど、どうしようっボク、ボクッ」



鯉伴………!!!



「リクオは早く本家に行って誰か呼んでこい!!
ぬらりひょんか鴉天狗に言えばいい!!」

「わ、わかった!!!」

「鯉伴の元には私が行く!!!」



また走り出すリクオに反するように私は奥へと走った
その時にはもう、私が感じていたあの不快感は無かった



「鯉伴ッッ!!」



全力で走って、走って
まだ幼い子供の体ゆえに何度かつんのめりながら向かったそこでは私の愛しい宝が、血みどろになって倒れていた



この時、私は一瞬呼吸を忘れた



「鯉伴…………鯉伴!!!!」



前世だの今世だの、そんなことを忘れて私は鯉伴に駆け寄り小さな自分の体で鯉伴の上半身を抱える
自分の服が血で汚れるなどどうでもよかった



「しっかりしろ!!おい、目を開けろ鯉伴!!!」

「ッ………?」



ゆっくりと畏れが失われていく中
鯉伴は私の声に反応し薄らと目を開けた


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mikitty(プロフ) - 更新されていて、とても嬉しくてニヤニヤしちゃいました… (2020年3月16日 15時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - とても面白く続きが気になるので更新頑張ってください! (2020年3月16日 10時) (レス) id: 8c7b14ea8f (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - ワクワクドキドキしすぎて更新が待ち遠しいです!今回も面白かったです! (2020年3月16日 7時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
あかがみ(プロフ) - 早速読みました!続きが気になっていたので更新してくれて嬉しいです!次回も頑張ってください! (2020年3月16日 0時) (レス) id: 55e841535d (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい! (2020年3月14日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月11日 19時

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