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「転校生、退治するならさっさと退治せぬか。
私はゆっくりと静かに湯浴みがしたいのだが？」
「今退治の仕方考えてんねん！
というかAさんマイペースすぎやろ！！
てか早う逃げ！！
いつまでもそうやって逃げられんやろ！」
巻たちのことは落ち武者のような式神が守っているから安心だろう
転校生は私もその元へ早く行けとうるさいので私は渋々湯船から出て仕方なくそこへ行った
そこから転校生の戦いっぷりを眺めた
秀元だったならば瞬殺だろうに
まぁ、まだ若く修行の身
これから経験値を上げていけば辛うじて使い物になるくらいにはなるか
そんな風に上から目線で転校生を評価していると
「！」
先の汚らしい男に張り付いていた細い糸のような妖気がこちらに向かってくるのに気づいた
私は咄嗟にその場から飛び退き、その糸に触れない所へ離れる
しかし何も気付かぬ巻たちはその糸に囚われ、転校生に絡みつき始めた
どうやら転校生の邪魔をする為らしい
「なん……どうしたんや二人とも！！
邪魔せんといて！！」
「よしよし…いいぞ！？なんだなんだそーか
殺さずに利用するってのもありだったな！！
ボク頭いいー」
いや、そういう能力を持っていたのにも関わらず今の今まで気づかなかったお前は頭は良くないだろう
ただの間抜けだろう
「………あかん……………！！！」
二人に絡まれてしまったために式神を上手く操れなくなった転校生の目の前に妖怪のが迫った次の瞬間
ドンッッ
背後からその妖怪が襲われた
「！」
突っ込んできた者たちは黒い羽毛に覆われ、嘴を持っていた
見慣れたその姿
あれは…
「鴉天狗か」
だが、三人もいる…
私の知る鴉天狗ではないな
彼らは周りを見渡し、一言呟いた
「若は…いないのか」
どうやらリクオを探しているようだ
「ブハァ！！何しやがる━━━！！
てめぇら…何者だぁ━━！！」
湯船に落とされた術者はやけに子供っぽく怒った
………私がぬらりひょんに出逢う前から牛鬼の元にいたと聞いたはずだから間違いなく500年以上は経っている
つまりこの妖怪の年齢も最低500は行くはず
……随分と幼いな。中身が。
「小僧、自分が誰に口をきいているかわからんのか。
ワレらは鴉天狗一族…知らぬわけではあるまい」
「カ…カラス天狗！？
本家の…お目付け役…なんで…ここに…」
牛鬼の部下は鴉天狗の三人の登場に心底驚いているようだ
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mikitty(プロフ) - 更新されていて、とても嬉しくてニヤニヤしちゃいました… (2020年3月16日 15時) (
レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - とても面白く続きが気になるので更新頑張ってください！ (2020年3月16日 10時) (レス) id: 8c7b14ea8f (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - ワクワクドキドキしすぎて更新が待ち遠しいです！今回も面白かったです！ (2020年3月16日 7時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
あかがみ(プロフ) - 早速読みました！続きが気になっていたので更新してくれて嬉しいです！次回も頑張ってください！ (2020年3月16日 0時) (レス) id: 55e841535d (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです！更新頑張って下さい！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江
| 作成日時：2020年1月11日 19時
