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何かが書いてあるらしいのだが、よく見えない
だが妖怪の血も入っている私はなんと書いてあるかが見えた
"梅若丸"と書かれている
「ちょっと見てきます」
「アクティブな陰陽師だ」
「『梅若丸』って書いてあるよ!!」
いざゆこうとする転校生が踏み出した後すぐにリクオがそう言った
いや、リクオ
お前は眼鏡をかけているんだぞ
目が悪い設定だから眼鏡をかけているんじゃないのか
なんのための眼鏡だ
そして、目の前まで行くと確かにそこにははっきりと梅若丸と書かれており清継は午後待ち合わせの場所だと興奮する
一々うるさいヤツめ
「意外と早く見つけたな…
さすが清十字怪奇探偵団!!」
見知らぬ声がし、振り返れば汚らしい男が一人
「なんだあのキタナイの」
「ああ!!あなたは!!
作家にして妖怪研究家の…化原先生!!」
「うん」
島の言う通り、頭はボサボサ髭は生えっぱなし服もボロボロで泥もついているという汚くできるところ全部やりましたと言わんばかりの格好をした男だ
「汚らしい…見るに耐えん」
「お、落ち着こうAちゃん」
リクオが眉間にシワを寄せる私にそんなことを言苦笑いしながらってきた
「……………」
この男は汚いことを抜けば普通の人間の男であるはず
だがどこかから不自然な妖気が張り付いている
私はそれを疑問に思い、見聞色の覇気を使った
すると細く糸のような妖気が男の手足などに繋がれており、近くの木にその妖気の源である妖怪の気配をハッキリと感じた
捩眼山自体妖怪の山のようなもの故にそこら中に妖気が充ちているためあまりはっきりと場所は今までわかっていなかったが見聞色の覇気を使えば一瞬でわかってしまった
「……………」
この妖気は知っている
知っているが、全く親しい者のものではない
牛鬼の部下の中でも腹心に近い者だったはずだ
といっても、あやつの部下には一度か二度程度しか顔を合わせていないから記憶が怪しい
「何が目的だ…?」
私はともかく、本家の、しかも鯉伴の息子であるリクオがいるのにも関わらず一般人を操りこの山に誘い込ませるなど
私が一人それを考えている中、汚らしい男と皆はここの山に住む牛鬼の話をしていた
「すっごい霧深いなぁ…全然晴れてたのに…」
「ん?なんだこれ…」
「それは爪だよ」
「爪!?」
「ここは妖怪の住まう山だ。
もげた爪くらいでおどろいちゃーこまる」
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mikitty(プロフ) - 更新されていて、とても嬉しくてニヤニヤしちゃいました… (2020年3月16日 15時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - とても面白く続きが気になるので更新頑張ってください! (2020年3月16日 10時) (レス) id: 8c7b14ea8f (このIDを非表示/違反報告)
透騎(プロフ) - ワクワクドキドキしすぎて更新が待ち遠しいです!今回も面白かったです! (2020年3月16日 7時) (レス) id: 77908472ca (このIDを非表示/違反報告)
あかがみ(プロフ) - 早速読みました!続きが気になっていたので更新してくれて嬉しいです!次回も頑張ってください! (2020年3月16日 0時) (レス) id: 55e841535d (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです!更新頑張って下さい! (2020年3月14日 3時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:江 | 作成日時:2020年1月11日 19時