KAITO短編集 (ページ40)

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KAITOあるある(？)　b ページ40

・結局は色々と弱い(マスターに。会話only)
「もう、僕マスターなんて知りませんから！」
「ふーん」

＿＿数分後＿＿

「ごめんなさいマスター僕が悪かったですやっぱりごめんなさい!!」
「いや、プリンとハーゲンダッツ間違えて食べたの私だし」
「どうやったら間違えるんですかそれ！」
「ごめん食べたかったから食べた」
「やっぱりマスターなんて嫌いです」
「そっか、じゃあ出てくわ」
「いやあああああああ待ってくださいマスター嫌いなんて嘘です嫌いじゃないです好きです大好きです愛してますマスター！」
「黙れ」
「ごめんなさい」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

・カイトが流行りのツンデレに挑戦してみた結果

「べっ……別にマスターのためなんかじゃないんですからねっ！」
「そうか、じゃあ別にカイトのためにアイス買ってるわけじゃないから私が食べるわ」
「いやああああああああ！」

……即、マスターに負ける。

「カイト」
「ななっ、何ですかマスター!?」

　謎のツンデレ発動に自分で恥ずかしくなって、その上急に呼ばれて戸惑う。

「やっぱ食べていいよ」
「ほ、本当ですかマスター！嬉しいです大好きですやったあああああ!!」

　すぐにデレる。ツンにはなれない。

「いや別に……私一人で食べたらおなか壊すからあげただけだし……」

　結果、ツンデレなのはマスターの方。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

・inエレベーター(あるあるかは怪しい)

　マスターが今日は別の場所でお呼びだ。急がなくては。僕は慌ててエレベーターに飛び乗る。なんとなく立った場所は、ボタンの前。

　多くの人が降りるフロアで、流れ的に僕が開くボタンを押し続ける羽目になってしまった。急いでいるときに限って、僕は最後まで降りられない。

……ったく。

　そう思った矢先に、一人の人と目が合った。
　最後に降りるその老婦人は僕に微笑み、

「どうもありがとう」

　そう言った。
　あぁ、これも悪くなかったかもな。
　何となくほっこりとしてしまった僕は、足取り軽くマスターの元へと駆ける。

「マっスターっ！」
「遅いうるさいバカイト何事？」
「ごめんなさい」

　そして結局次の日も、僕は無意識的にボタンのところに立ってしまうのだ。

「ねぇ、カイト」
「何でしょう、マスター？」
「エレベーター、ありがとう」
「いえ、これくらい」

　そう、これでいい。これでいいんだ。