一方その頃 ページ35
自称奇術師は、恐ろしく不機嫌だった。
理由は簡単、己に生きる事を教えてくれた師がいないからだ。
彼は、師匠が好きなのだ。
人生的な意味合いでもあるし、恋愛的な意味合いでもある。
どちらの意味でも彼…ヒソカは、Aが好きだった。
そんな彼女と3次試験で別れ、彼の不機嫌メーターは大凡MAXだ。
現れる囚人達をバッサバッサと斬り殺しつつ、彼女の事ばかり考える。
そんな時に、過去の復習なんて下らない目的を果たすために来た人間がいたら、どうなるか？
「待ってたぜ、ヒソカ」
顔に傷のある野生的な服装の男。
去年ヒソカに半殺しにされた試験官だが、彼はハンターとして未熟だった。
明らかに危険なオーラを放っているヒソカ。それに気付かない彼。
ヒ「…ボク、急いでるんだけど♠︎」
「知ったことか！この傷の恨み……今日こそ、晴らす!!」
半月型のナイフを片手で器用に繰る男。
それを下らなそうに…いや、うっとおしそうに眺めるヒソカ。
男はナイフを2本に増やし、そこからまた4本まで増やしてみせた。
それを2本投擲する。ナイフは、有る程度の精度でもってヒソカを襲った。
男も接近戦に持ち込む為、近寄って残りの2本で攻撃を仕掛ける。
紙一重で避けたが、後ろから向かう投擲されたナイフがヒソカの肩と脇腹を薄く切り裂いた。
−−師匠が心配するじゃないか♣︎−−
既にヒソカの我慢は限界に近い。
ヒソカは、再度投擲されたナイフを容易く受け止めた。
驚愕に顔を染める男などもう興味が無いかのように、ヒソカはナイフを繰る。
ヒ「ちゃんと忠告はしたからね♦︎
無駄な努力、御苦労様♠︎」
「ぐっ、くそォオーーーーーーォーーー!!」
男の咆哮は、虚しく途切れた。
トリックタワーの一階に、ヒソカはたどり着いた。
彼女の姿はない。
どうせ遊んでいるだろうと考えるけれど、早く来てほしいと願う。
早く彼女の顔が見たい。
早く彼女の声が聞きたい。
早く彼女に触れたい。
早く彼女に…会いたい。
トランプタワーを作り続けながら、彼はその時を待った。
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ＫＯＨＡＫＵ - とってもおもしろいです 爆笑してますwww (2014年12月19日 15時) (
レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ＫＯＨＡＫＵ - この夢主 はやみねかおるさん著の「怪盗クイーン」のクイーンに似てます (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - ふ、ふな○しーwwwwww楽しいんですかwwwでは、全力で頑張ってくださいwwwww (2014年4月27日 22時) (レス) id: ef548354e3 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁（一部除く） - 無理ではないですよw書いてると楽しいし楽しみにしてくれてる方がいるってだけでふな○しーのようにテンションあがりますからw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁（一部除く） - 一日必ず一話更新します(ｷﾘｯ…テスト期間とかは…あれですけど…多分深夜に更新しますw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2Dの皆は俺の嫁（一部除く） | 作成日時：2014年4月15日 23時
