開始 ページ12
ゴ「…すごいね…」
若干引きつった顔で話しかけるゴン。
他の二人も言葉こそ発さないものの、同じような表情をしていた。
『ごめんね、変なモノ見せちゃって。まああんな感じだから。
………それと、君たちに危害を加えるつもりは小指の甘皮ほどもないからさ。特にクラピカとか、そんな警戒しないでほしいな』
肩をすくめて、演技がかった仕草で言う。
クラピカの引きつった顔から、警戒の色が強くなる。
ク「…信用は出来ないな」
『やっぱりかい?そうくると思ったよ。
あたしは傷つかないから、別にいいんだけどね』
じゃあなんで言ったんだろうか、とか野暮なことは聞かないでおく。
彼女は暇そうに欠伸をかみ殺していた。
どこから出したのかもきゅもきゅと眠気覚ましのミントチョコアイスを頬張っていると
ジリリリリリリリリリリリ
けたたましくベルの音が鳴る。
別段驚いた様子もなく、最後の一口を口に入れた彼女は、興味のなさそうな目で音のした方を見た。
そこには、ダンディなヒゲのおじさま。
手にあるベルは中々イカしたデザインだ。
おじさまがベルをとめ、受付時間の終了とともに試験の開始を告げる。
瞬間、場の空気が一気に張り詰めた。
ふわりと乗っていたパイプから飛び降り、地下道の奥に続く道を先導する。
歩き始め、ハンター試験についての注意事項を説明し、少しのプレッシャーを与える。
それに臆して帰るものは誰一人いなかった。
参加人数は404名。実際は405名なのだが、先程の騒動で察して頂きたい。
しばらく、地下道を無言で歩き続けること数分。
段々とスピードが上がってきて、とうとう(一般人の)全力疾走レベルになった。
もちろんヒソカやAは平気そうに、Aに至ってはまたもやどこから出したのか分厚い本を読んでいる。
隣のゴン達一行はゴンを除いて彼女の事を警戒しているから、話すことが無く、暇になるのも無理はないが。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
因みにAさんが読んでいるのは「美徳の不幸」。マルキ・ド・サド公爵の作品です。
私が好きなだけですねww
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KOHAKU - とってもおもしろいです 爆笑してますwww (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
KOHAKU - この夢主 はやみねかおるさん著の「怪盗クイーン」のクイーンに似てます (2014年12月19日 15時) (レス) id: 5177bf1c6e (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - ふ、ふな○しーwwwwww楽しいんですかwwwでは、全力で頑張ってくださいwwwww (2014年4月27日 22時) (レス) id: ef548354e3 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁(一部除く) - 無理ではないですよw書いてると楽しいし楽しみにしてくれてる方がいるってだけでふな○しーのようにテンションあがりますからw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
2Dの皆は俺の嫁(一部除く) - 一日必ず一話更新します(キリッ…テスト期間とかは…あれですけど…多分深夜に更新しますw (2014年4月27日 20時) (レス) id: 50bb1b0076 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:2Dの皆は俺の嫁(一部除く) | 作成日時:2014年4月15日 23時