初恋 (ページ7)

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同窓会の日が来るのは

あっという間だった。

でも、こんな日に限って後輩は私を引き止める。

蓮「先輩、今日の分手伝ってください～」

立花蓮くん。

私の周りが騒ぐほどのイケメンくんらしい。

いつもは私をフォローしてくれる側だけど

今日は珍しく私を頼ってきた。

『今日はちょっと．．．』

蓮「先輩お願い．．．」

くりくりの目で上目遣いされたら断れない。

『．．．分かった。早く終わらせちゃおう。』

蓮「やった！」

ほのちゃんとゆうちゃんと私の３人のLINEグループに

" 後輩の分も終わらせてから行くね " とだけ入れて

私はまたパソコンに向かった。

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終わったのはあれから時計の針が１周したぐらいの時。

蓮「ありがとうございます、助かりました」

『いいの。いつも私が助けてもらってばっかりだから。』

たまには人の役に立ちたい。

蓮くんの力になれたなら全然いい。

蓮「お礼にこの後ご飯でも奢りますよ？」

私の顔を覗き込みながらそう言う蓮くん。

『ごめん、今日高校の同窓会があって．．．』

蓮「えっ、ごめんなさい、そんな日に．．．」

『全然大丈夫だよ

今日は先に上がるね、お疲れさま』

申し訳なさそうな顔をする蓮くんに気を使わせないよう

笑顔で答えて急いで向かう。

私の初恋が動き出すまであと少し＿＿＿＿＿＿＿＿