暗黒教室【名前変換オリジナル】

8話 ページ14

「誰の目線でもないよ」

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紗理奈「お父様！！
　 あのね、私を虐めてくるやつがいるの！」


雷山父「紗理奈を虐める奴だと！？
　 それは潰さないとな。どいつだ？」


そして紗理奈は心の中でニヤリとした。


紗理奈「(これで私の勝ちよ)
　 えっとね、桜丸藍里ってのと鬼門坂Aっていうの。」


強気な態度で出た紗理奈だが父はとても焦った表情をした。


雷山父「何！？
　 桜丸藍里はあのテレビによく出る方か？」


紗理奈「ん？知らないよ？」


少し紗理奈にも焦りの色がみられるようになった。


紗理奈「あ、でもモデルやってるって聞いたよ。
　 それに桜丸グループがどうとか…」


雷山父「そ、それなら鬼門坂という方は…？」


父の方はもう顔は真っ青になっていた。
もう焦っているを通り越すくらいに。


紗理奈「えっと、鬼門坂財閥の人だって聞いたけど…」


雷山父「さ、紗理奈…彼らに何かしたのか？」


紗理奈「なんか、この”学校“にはスクールカーストがあるらしいの。
　 それで鬼門坂Aに何軍か当ててみろって言われたの。
　 答えたら私間違えて、1軍の人達に色々言われてカッとなって怒鳴ったわ。」


父のほうはそれを聞いて失神寸前だ。
顔面蒼白で冷や汗も凄い。


雷山父「すまん。紗理奈。
　 雷山グループでは潰せそうもない…
　 桜丸だけなら大きな損害を与えるくらいはできそうだが、
　 鬼門坂は無理だ。」


紗理奈はそう言われて顔から生気がなくなった。
そして涙目で言った。


紗理奈「なんで！？一番鬼門坂Aがうざいのに！！」


雷山父「鬼門坂は一番財閥の中で強い。
　 それに、これまで潰そうとした企業は沢山ある。
　 でもそれら全て未来を読まれたかのようにやられていった。
　 流星高校2年A組ということは多分会長だ。聞いたことないか？」


紗理奈「歴代最年少であり、世界最年少経営者の？
　 ニュースで話題だったよね？
　 私が中２の頃。」


雷山父「そうだ。あの方には誰も勝てない。
　 うちも契約はしているが、鬼門坂を傘下にしたと一度嘘をついただろう？
　 それであちらは物凄く怒っている。
　 だからそんなことは出来ない。
　


　

　 それに紗理奈。お前は謝ってこい。」





もう紗理奈には絶望の色しか見えなかった。

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