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2677.【3】 ページ27

[和side]

酸素マスクをした
翔にぃが目覚めたのは昼過ぎ。

先生が「翔くん無理するから、落ち着くまでは
薬で眠らせちゃう。笑」って。

翔「ごめ、…な…」

「んーん。平気」

潤「俺も平気」

辛そうにしながらも目覚めてすぐに
潤と俺の頭に伸ばされた手。

どんな時でも、おにーちゃんなんだもん…

すごいなって思う。

「…もう苦しくない?」

翔「ん…もう平気…」

先「全然、平気じゃないからな。笑」

翔「んん…」

先生に頭をパコッとやられて、珍しく翔にぃが
拗ねるっていう。笑

それでも「先生に診察してもらった?」って
俺のこと心配してくれて。

「んーん…まだ…」

翔「…ん?…どうし、て?」

「…って、こわか、った…」

せっかく病院にきたから、先生に診てもらわないと
いけないけど…

翔にぃがまだ目が覚めてなくて不安も
あったから、診察は受けれなくて…

雅にぃが軽く、体調チェックはしてくれたん
だけどね。

翔「…れ、…るから、…けれ、る?」

「んーん…」

翔「ここ、おい、で…?」

翔にぃは「俺居るから受けれる?」って
聞いてくれて。

それでも俺が嫌だって首を振ったら「ここ、
おいで?」って、布団を捲ってくれた。

喋ると呼吸がどんどん苦しくなるみたいで
先生に「翔くんはもう喋るの禁止。笑」って
言われちゃったけど。笑

先「翔くんにくっ付いてたら診察しても
大丈夫なんじゃない?診てあげよっか?」

「…ん、みるだけ?」

先「ん、診るだけ。元気そうだもんね?」

「ん、元気」

翔「…おいで」

「…ん」

布団の中でギュッとしてもらって、その間に
先生に診察してもらう。

先「大丈夫だから、ゆっくり深呼吸してて…」

「…ん」

やっぱり診察はちょっと恐いけど、今はそれよりも
苦しそうな翔にぃが気になる。

引っ付いてる胸が苦しそうに大きく上下して…

先「よし、和くんは大丈夫。後で翔くんも
診てあげるから。大丈夫だよ」

「…りがと、先生」

先生はすごい。

俺の考えてること、全部分かっちゃうんだもん。

先「少し休みな。今は休養が一番だから」

翔「…はい」

先「3.4日は入院だからな?」

翔「…はい」

ちょっと不満そうな顔をしながらも、抗議する
元気はなく…

翔にぃは俺をそっと抱き寄せて目を瞑った。

「ゆっくり休んでね…」

翔「…りがとう」

雅にぃは、潤を学校に送ってから仕事に行った。

俺は今日一日はここで療養。

翔にぃの傍にいたら、安心だから大丈夫。

おやすみ…

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作者名: | 作成日時:2017年9月3日 16時

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