2046.【4】 ページ46
［和side］
潤が体調を崩しているなんて
全く知らず…
「きゃはっ！また雅にぃの負け〜」
雅「マジかよ…」
俺らは3人でババ抜きをして楽しんでいた。
「5人でやろうよ」って電話してみたんだけど
「潤寝ちゃったわ…」って言われて、智にぃにも
「翔は当直明けで疲れてるから寝かせてやんな」
って言われたから諦めた。
明日、思いっきり遊んでもらえた方が嬉しいし。
雅「あぁ…もう何で俺ばっか負けんの？」
智「んふふ…ババ引き寄せちゃうんじゃない？笑」
「きゃはっ！もっかいやろ？」
智「じゃあ、これで最後ね？」
「はぁ〜いっ！」
最終戦もやっぱり雅にぃの負け。
悔しがりながらも「これ以上やっても
勝てる気しねーや」って言いながら洗面所へ。
「待って、俺も！！」
雅「あひゃ！甘ったれ！笑」
「むぅ…」
並んで歯磨きして布団へと入る。
智「かず〜？マウスピース入れた？」
「んぅ…眠いから後で…」
智「だーめ。眠いからこそ、今入れる！」
「んん〜…」
智にぃ優しいから、俺がグダグダしてたら
持ってきてくれて。笑
智「ちゃんとはまった？」
「ん…バッチリ…」
答えてすぐに眠りに落ちた…
限界まで遊びすぎたね。笑
［翔にぃside］
潤「んん…ん…」
「辛い…？ちょっと計ってみような…」
唸りながら寝返りしたから気になって体温計を
挟んでみる。
眠る前はそこまで高くなかった体温。
それが39℃を越えてしまっている。
和が体調を崩した時の為に冷蔵庫に入れておいた
冷えピタ。
ここで活躍するとはね…
「ちょっと冷たいからな？」
潤「…っ！んん…」
「はは！ごめん、ごめん。ついでに聴診もな？」
手で軽く温めてから服を捲って聴診させてもらう。
途中「お医者さんの翔にぃ、いやだ…」とか何とか
グダグダ言ってたけど聞こえないふり。笑
「軽くお腹触らせて？」
潤「んん…」
どっち付かずの返事をしてくるけど
これも聞こえないふり。
潤「んん〜…、…っ…」
触診を続けていたら背中が大きく波打った。
「…吐きそう？」
潤「…っ、んっ…」
後ろから支えて抱き起こして、顔の前でゴミ箱を
広げたら少量吐き出した。
潤「…っ、…っん…」
熱もあって吐き気も…
辛いだろうな。
「出せるなら出しちゃいな…ラクになるまで」
背中をさすりながら声を掛けたら、その後も
何度か吐き出して…
口を濯がせてベッドに戻したら、もうグッタリ。
こんなに唸って辛そうなのに、隠しておくのは
さすがに無理だ…
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作者名：空
| 作成日時：2015年10月17日 13時
